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「僕」

僕はただ生きているだけだった。

趣味だってあったし、流行にだって目を向けていた。

友達だって満足するぐらいにはいた。

女性への関心だってそこそこだ。

人並み程度なズルだってするし、誰かの心配だってする。

普通と思っていても意外なことでこけてしまう。

事故みたいな物なんだろうけど、車の事故だって当たれば大けがなんだ。僕だって十分痛い目にあったよ。

心だっていたかったし、単純に身体だって痛かった。

苦痛な奴らが楽しんでいるものが全て許せなかった。

趣味や流行の象徴が部屋にあると苦痛な奴らを思い出して全て捨てることにした。

友達と肩を組んで笑っている自分の写真も気に食わなくて捨てた。

大切にしていたものを全て捨てた。

部屋に残っていたのはベッドと勉強机一式と色々つめこんだカバンだけだ。

そんな自分の部屋を見たらなんだか無性に楽になった。

どうやら僕は簡素なのが好きらしい。

楽になったけど人と関わるのが嫌になってきたから外に出るのを止めた。

そんな僕が嫌になったのか親が僕みたいなのを集めた寮へ行かせるらしい。

親もアイツ等になる。

当日の朝歯を磨いて私服に着替えた後カバンを背負って家から出た。時間は調度20分だ。

カバンの中の財布にはたんまりお金があったので暇つぶしの本と朝ごはんを買おう。

朝ごはんと本の入った袋を持ったままバスに入りそのまま眠りについた。


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