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真導士サキと第三の地  作者: 喜三山 木春
第二章 鼎の道
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追憶のかけら

 ぎゅうっとされた痛みで、目を覚ます


 いつものことだから、わかっているけど


 そこをにぎられるのは、すこし痛いんだよ


 君のお腹のうえは、とてもあったかい


 それなのに、最後までいっしょにお昼寝ができたことはない


 さっきまで読んでいたお気に入りの絵本は、風でぱらぱらとめくれている


 この絵本に出てくる精霊が大好きで


 ぼくの名前も、おんなじにしてくれた


 かわいそうなお姫さまを助ける、旅人の話


 でも本当は、旅人が一番好きなんだ


 ぼくだけは知っている


 大丈夫


 君が旅人に会えるまで


 ぼくがちゃんと守ってあげるから


 ゆっくりお休み


 ちいさな、ちいさなお姫さま


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