表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/41

本当の心

「で、本当に旅に出るのか?」

おじさんが、アリサに聞いた。

「ええ、もちろんよ」

「こ、このケダモノと一緒にか?」

声が震えている。

アリサは、満面の笑みで言った。

「もちろん」

アリサをおじさんが悲しそうな目で見た。

そしておじさんが、こっちをにらみながら言ってくる。

「お前、もしも娘が傷ついたら殺す」

冗談では無いから怖い。

「もちろん、守って見せます」

「ふん。

じゃあ今すぐお前は、家から出ろ」

「えっ?」

「出ていけと言ったんだ。

出ていかないならお前を殺す」

冗談なら良かったんだが目が本気(マジ)だ。

お前呼び名が、お前になってしまった。

「解りました。

今すぐ出ていきます」

なぜだか知らないけれど出ていくしかない。

「ちょっと待ちなさい。

私はどうすんのよ」

アリサが俺を止める。

アリサ、止めないでくれ。

俺が死ぬ。

「アリサには、盾無(タテナシ)をあげよう」

おじさんは、アリサにだけはやさしい。

「じゃあ、ショウにも村雲(ムラクモ)くらいあげるわよね」

「ちょっ…待っ…アリサ…

なにいってんだ…」

あまりにも図々しいから、声を上げてしまった。

「はっ?

貰えるものは貰う。

これ、冒険の基本でしょ」

それだからってここの刀と鎧に対して言うことではない。

ここの(ムラクモ)(タテナシ)はおじさんが勇者として世界を回った時に手に入れた世界最強の武器と防具なのだ。

おじさんいわく、

「凄く強いけど、手に入れた村がひど…うっ」

らしい。

思い出しただけで吐くとかどれだけ酷かったのか。

知りたくもない。


その為に、俺はおじさんから、貰うのをちょっと躊躇われているのだがアリサはそんなこと全く気にしなかった。

「だっ、だがな、アリサ」

「だがじゃない。

「 もし、渡さないなら私も盾無(タテナシ)着ないわ」

おじさんに選択する事は出来なくなった。


俺達は、盾無タテナシ村雲ムラクモを持って旅に出た。




その夜、家でマリーとユウキが話していた。

「ユウキ、アリサとショウが嘘をついてるの解っていたでしょ」

「まあな

だけど、嫌な気分になったのも事実だよ」

「自分の息子みたいな男に嫉妬するの?」

「ちょっと、ね」

マリーは、男ってバカね。と呟いて聞いた。

「じゃあ、もとから二人に、村雲(ムラクモ)盾無(タテナシ)わたすつもりだったのね?」

「もちろん」


こうして、二人は親たちから応援されて旅に出たのだった。


余談だが、向かえに来たギルド長のジョウンはただの徒労に終わったのだった。

やっと旅に出ました。

まだまだ続きますが、よろしくお願いします。

と、言うか今日のユニークアクセス数の少なさパネェ

投稿しなくてもちょくちょく見に来てください。

いつも待ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ