ブロローグ
初めて書いたものです。
この話はブロローグなので主人公がまだ出てきませんお気をつけ下さい
その城では、少年と若い男が戦っていた。
少年はユウキ、勇者である。
ユウキはこの世界の人間ではない。
違う世界から召喚された別世界の人間である。
召喚された人間は、この世界の人間より強い。
その為ユウキも桁違いに強く仲間達より頭1つ強かった。
その為勇者一行で立っているのはユウキだけだった
若い男は魔王ルシウスである。
ルシウスはもともとただの人間だった。
しかし、多かった魔力と魔法のセンス、そして凄まじい努力によって、勇者と拮抗出来るほどの力を手に入れた。
今まで魔獣たちの力で戦っていたが、魔獣がユウキにかなわないのを見て、その腰を上げた
「魔王、力を持った人はその力を正しく使うべきだ、違うか?。」
「『正しく』?『正しく』とはどういう事だ?
俺は一度は人間の為に魔獣たちを仲間にした。だが人間は魔獣を従えた俺を否定し、魔獣を殺し、妻を殺した。
そんな人間を守る事が『正しい』事なのか?」
「それは…」
「俺は俺達を拒絶した人間を全て殺す。
何があろうともな」
「『正しく』力を使えなくても間違った使い方をしちゃダメだろ」
「そんな事は関係ない。
もはやな、俺は人間を皆殺しにするまで止まれないんだ」
「ならば、俺が止めて見せる」
二人の間にある緊張の糸が張っていく。
次の瞬間二つの影が交錯した。
ズゴンッと爆発音が鳴り響き、そこから衝撃波が撒き散らされる。
その衝撃波によって気絶していたユウキの仲間のマリーの意識を呼び起こす。
「……ッ」
(な…に?何が…起きたの………ッ
ユウキ…ユウキは!?)
マリーはおぼつかない足で立ち上り辺りを見回した。
するとそこには黒い闘気を纏った魔王と神々の祝福を纏っている勇者の戦いがあった。
それは美しく、また恐ろしくもあった。
勇者の仲間であるはずのマリーにも中に入れないような力と力のぶつかり合いだった。
マリーがよく見ていると勇者の方が少しずつ押しているようだった。
「グッ…さすがだな勇者。
だがな、最後は俺が勝つ」
そうイブリーは言うと手のひらの上に黒い玉が現
れる。
ユウキはそれを見て、剣に力を集めていく。
「暗黒瘴気ァァァ!!」
「神の宿りし聖剣ぉぉ!!」
真っ黒の球体と光輝く剣がぶつかり合った。
凄まじい音と光と衝撃波でマリーは立っていられず吹き飛ばされた。
しかし、壁に当たる直前にもう一人の仲間であるポセイに助けられた。
「大丈夫か?」
「助かった
ありがと」
徐々に埃が晴れていく。
中で立っていたのはユウキだった。
ユウキは近くで倒れている魔王に向けて剣を突き刺した。
そして、こっちに向けて歩き出して、
倒れた。
「ユウキ!!」
二人は駆け寄った。
ユウキはそのまま意識を失った。
俺はそこで、本を置いた。
この物語は、事実を元にしたフィクションです。
と、つく感じの本です。
あと、異世界から来た人が強いというのは俗説です。
本当かどうかはわかりません。