第6巻 第2章 第3話 「ヒロインとの最後の共同作業」
蒼月トウカは書斎の前に座り、深呼吸を一つ。
「今日は、みんなと一緒に作中作の最終章を完成させる日や」
ワシの声に、ヒロインたちが一斉に頷く。
「ウチ、頑張るで!」
桐生さくらは真剣な顔で、ペンを手に持つ。
紫苑は静かにメモ帳を開き、細かい演出の指示を書き留める。
「この場面は、私たち全員の気持ちが揃わないと説得力がないね」
九条つばめが冷静に分析し、全員の目が一層真剣になる。
伏見美琴と桔梗は、主人公の行動や心理描写を補強する提案を次々に出す。
「こうした方が、読者の心に響くんちゃう?」
天音は笑顔を絶やさず、和ませる役を担う。
ほのかは控えめに、自分なりの表現でキャラクターの感情を描写。
男の娘ユイも、今日は本気で手伝う。
「ここは俺視点で補足入れたらどう?」
男女両方の口調を使い分けるユイのアイデアは、思わぬ深みを加える。
ワシはペンを握り、各ヒロインの意見を文章に反映させる。
「みんな、ありがとう……これで最後の仕上げができそうや」
夜も更け、窓の外は静寂に包まれる。
だが、書斎の中には熱気と笑い声が充満していた。
ヒロインたちと共に、蒼月トウカは物語の最終章を完成へと導く――。
「完成やで!」
桐生さくらの声に全員が頷き、達成感が広がる。
「これが、ワシとみんなの物語……」
蒼月トウカは微笑み、ペンを置いた。
外の夜空には、輝く星々が静かに瞬く。
新たな物語の幕開けを祝福するかのように。




