第6巻 第1章 第5話 「夜明け前の決意と次章への構想」
深夜、蒼月トウカはいつもの書斎でひとりペンを握っていた。
外では夜風が窓を揺らし、かすかな虫の声が耳に届く。
今日もヒロインたちの笑顔や意見が頭の中で渦巻く。
「……ここで手を抜いたら、読者に失礼やな」
ワシは静かに呟き、自分自身を鼓舞する。
ふと、机の横に置いたスマートフォンに目をやる。
桐生さくらからのメッセージが届いていた。
『ウチ、トウカはんのペースについていくで、無理せんといてな』
小さな文字でも、心に染みる優しさが伝わってくる。
一方、桔梗は冷静に分析を進め、紫苑は作品内での細かい伏線を整理している。
「みんな、ほんまに頼りになるな…」
ワシの胸に、感謝と決意が入り混じる。
「トウカはん、今度の章は特別回やで」
天音の声が書斎に響く。
「特別回…?」
「せや、複数ヒロインが同時に絡む回や。読者もめっちゃ楽しみにしてるんやで」
天音は微笑みながら説明する。
伏見美琴は資料を広げ、次巻の構想メモを手渡してくる。
「ここをこう繋げて、あそこのイベントで感情を動かすのがええと思います」
「……うん、そうするか」
ワシはペンを握り直し、次章で描くヒロインたちの動きや会話を頭に描いた。
ユイ(男の娘)は男女両方の口調で冗談を交えつつ、男性陣と女性陣を軽く惑わす。
「ふふ、皆、気を抜いたらあかんで。夜明け前が一番大事な時間や」
「お前、ほんまにその位置好きやな」
ワシは苦笑しながらも、ユイの観察眼に感心した。
書斎の時計は午前3時を回る。
蒼月トウカは深呼吸をひとつして、ペンを走らせる。
「読者もヒロインたちも、俺の想いも、全部詰め込むんや」
夜明け前の静寂の中、彼の決意は固まった。
次の章では、回帰引き継ぎ作品の完成に向けた大きな布石、そしてヒロインたちのさらなる連携や小さな事件が描かれる予定だ。
この夜の決意が、未来の物語に静かに、しかし確実に影響を与えていく――。




