第4巻 第4章 第5話「巻末で次巻への伏線を提示」
蒼月トウカは執筆を終え、画面を眺めながら深く息をついた。ワシは今日もヒロインたちとのやり取りや回帰の経験を文章に落とし込み、ある程度満足のいく章を書き上げたところだった。
「今日も長時間お疲れさんやで、蒼月くん」
桔梗が優しく微笑む。ウチの言葉の端々には、いつも通りの落ち着きと安心感がある。
「ウチも手伝ったけど、ええ感じになったやん」
桐生さくらは恥ずかしそうに微笑みつつ、ペンダントを軽く触る。京都寄り関西弁が柔らかく響く。
ワシはふと次巻で描く展開を考えた。回帰引き継ぎ作品で、まだ登場していない小さな事件やヒロイン同士の関係の微妙な揺れ、それに絡む男性陣や男の娘の駆け引き……。
「次はここでちょっとした秘密を出して、ヒロインたちの反応を描こう」
ワシはキーボードに指を置き、伏線として仕込む小さなアイデアをメモしていく。
「そうやな、読者も驚くやろうし、キャラクターの魅力も引き立つわ」
紫苑が神秘的な微笑を浮かべ、舞鶴弁で助言する。
「俺、ここにちょっとしたギャグも混ぜたら、雰囲気が軽くなるかも」
男の娘が男女両方の口調を使い分けながら提案する。ワシはその柔軟な発想にうなずき、文章に組み込むことを決めた。
今日の章を閉じる時、蒼月トウカは次巻への期待と小さな高揚を胸に抱いた。
ワシは画面の文字列にそっと指を滑らせ、次の物語の始まりを夢見た――ヒロインたちと、回帰の力とともに紡ぐ日常と成長の物語は、まだまだ続いていくのだ。




