第4巻 第4章 第3話「協力者との共同作業で作品の質向上」
蒼月トウカは執筆部屋の机に向かい、ノートパソコンの画面をじっと見つめていた。ワシは少し眉をひそめ、文章の流れを何度も読み返す。
「ここ、ちょっと説明が足りへん気がするわ」
桔梗が画面の横で指をさしながら言う。ウチの冷静な指摘に、ワシは小さく頷く。
「なるほど…ここはもう少しキャラクターの心情を掘り下げた方がええな」
紫苑も加わり、細かい表現やセリフのニュアンスを提案する。舞鶴弁での語尾に調整を加え、読者に伝わりやすくなるように工夫しているのがわかる。
「天音、ほのか、ここの描写、どう思う?」
二人は浜辺や学校の場面の描写を確認しながら、元気いっぱいに意見を出す。ウチたちの視点は読者目線に近く、ワシの考えでは気づけなかった部分を補ってくれる。
「男の娘例も登場シーンを少し増やして、他キャラとの絡みを強めるとええんちゃう?」
「俺? ウチもええ案やと思うで〜」
男女両方の口調で提案し、男性陣・女性陣双方のキャラクターとの絡みを強化する。ワシは思わず笑みを浮かべる。
「よし、これで章の流れはほぼ固まったな」
協力者たちと意見をすり合わせることで、文章のテンポや心理描写が格段に良くなる。ワシの未熟さを補う力が、確かにここにはある。
「トウカ、次の章はワシらと一緒に推敲するで」
桐生さくらの柔らかい京都弁に、蒼月トウカは心地よい責任感を感じる。
「うん、任せたまえ、ウチたちの力も借りながら、ええ作品にするで」
こうしてワシは、ヒロインや協力者たちと共に、一歩ずつ作品の完成へ近づいていくのだった。




