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第3巻 第3章 第5話「回帰の効果確認、執筆意欲増大」

机に向かう蒼月トウカ。ワシは深呼吸してペンを握り直す。回帰を経て、身体も思考も前回より明らかに冴えているのがわかる。


「なるほどな…前より速く、正確に描ける」

心の中で独り言をつぶやきながら、文章のリズムを意識してページをめくる。ヒロインたちとの会話シーンも、より自然で、心の機微を捉えやすくなっていた。


「ウチも見てええ?」

桐生さくらが机の端に身を乗り出す。ウチは好奇心旺盛で、ワシの変化をすぐに察してくる。

「もちろん、でも手を出すなよ」

軽く笑いながら、文章を読み上げる。さくらの瞳が輝くたびに、ワシはなんだか励まされる気分になった。


「ほら、ここ。前回なら迷ってたセリフもスッと書けるやろ?」

伏見美琴も傍らで頷く。ウチは静かに、しかし確実にワシの成長を認めてくれているのが嬉しい。


さらに回帰で得た知識を応用し、物語の構成も整理しやすくなった。小さなアイデアを即座に試すことができるため、執筆ペースは目に見えて上がっていく。


「よし…これで次の章も進められる」

ワシは背筋を伸ばし、心の中で決意を新たにする。回帰は単なる能力ではなく、創作のための道具であり、成長の証でもあった。


日常の些細な出来事も、ヒロインたちの些細な仕草も、全てが次の物語の糧になる。ワシの胸に小さな高揚感が芽生える。

「よし、もっと書くぞ。俺の物語、もっと面白くするんや」

ペン先がページを走る音とともに、蒼月トウカの新たな執筆の日々が始まった。

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