第3巻 第3章 第4話「男性陣・男の娘の駆け引きで微笑ましい混乱」
「おい、そこのリュウ、ちょっと待てや!」
男性陣の一人が声を荒げる。机を挟んで、リュウは軽く笑いながら手を止めない。
「え、俺が何したっていうんや…ウチ?」
リュウは男の娘らしい柔らかい口調と、たまに混ざる男口調で揺さぶるように返す。その表情に、男性陣も女性陣も思わず首をかしげる。
「な、なんやこの空気…」
蒼月トウカは苦笑しつつも、文章の手を止めるわけにはいかない。ワシはペンを持ったまま、彼らのやり取りを観察する。
「ほんま、リュウは器用やなぁ…」
伏見美琴が呟き、ウチは少し微笑む。天音も横でクスクス笑っている。
「ウチも混ざっていい?」
桐生さくらが小声で加わると、リュウは軽く頷き、状況は一層ややこしくなる。
「そ、そんなの俺にどうしろっていうんや…」
男性陣の戸惑いに、リュウはニヤリと笑い、微妙に女言葉を交えながら軽く指摘する。
「まぁ、ウチも楽しんどるからええやん」
周囲の空気は緩み、男性陣の眉間の皺も解け始める。
「ワシはこの混乱、ちゃんと文章に活かすわ」
蒼月トウカは笑いながらペンを走らせる。会話のテンポ、表情、駆け引きの微妙な心理――全部、作中作のキャラクターの生き生きとした動きに反映させるのだ。
こうして、リュウを中心にした男性陣・男の娘の駆け引きは、ヒロインたちの日常にほんのりした混乱を与えつつも、作品に笑いや深みをもたらす。
「さて、次は主人公がどう反応するかやな…」
ワシはノートに向かい、楽しげな混乱を文字に変換していく。




