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第3巻 第3章 第1話「初回の大きな危機、主人公ピンチ」
画面の前でワシは手を止め、深呼吸した。
「まさか、こんなタイミングで…」
蒼月トウカの指が止まる。その先の作中作の主人公が、思わぬ罠にかかっていたのだ。
「ウチ、手伝うで!」
桐生さくらがそっと肩に手を置く。柔らかい京都弁での声は、緊張の中にも安心感をもたらす。
「ありがとう、さくら…」
ワシは自然と微笑む。ヒロインたちの声が、現実でも物語でも支えになる。
「ここは俺が助けるわ」
男の娘リュウが両手を広げ、巧みに場を和ませる。男女両方の口調を駆使し、周囲の男性陣も思わず唸る。
「さすがやな…」
ワシの心の中で、作中作主人公の行動が再現される。危機の緊迫感が、手元のキーボードにも影響する。
「ワシ、ここでどう描けばいいか…」
悩みながらも、ワシは回帰引き継ぎ作品の主人公の心理を追体験する。
ヒロインたちの支え、仲間の協力、そして少しの勇気。これらを組み合わせ、危機を描写することで物語は一段と深まる。
「次の行動はこうや!」
伏見美琴が真剣な顔で指示を出す。
「わかった…よし、ここで主人公に反撃させるんや」
画面越しに、ワシの中の物語は動き始める。危機に立ち向かう主人公、その成長の瞬間を、ワシ自身も体感していた。




