第2巻 第2章 第1話「小さな危機、ヒロインが助ける」
蒼月トウカは駅前のカフェでノートパソコンを開き、執筆を進めていた。
「うーん、ここの展開、どうまとめたらええんや…」
悩むワシの目の前で、桐生さくらが小走りに近づいてくる。
「ウチ、手伝うで!」
「お、さくらか。助かるわ」
ちょうどその時、カフェの入口付近で小さな騒ぎが起こった。
紙袋を落とした子供に、通りかかった大人がぶつかりそうになったのだ。
「わっ!」
さくらは咄嗟に駆け寄り、紙袋を抱えた子供を守った。
「大丈夫か?」
「ありがとう、ほんまに…」
蒼月トウカは心の中で微笑む。
「ウチが助けたんやな…やっぱり頼りになるわ」
その瞬間、頭の中で新しいアイデアがひらめいた。
日常の小さな危機を描くことで、ヒロインの魅力と主人公との距離感を自然に表現できる、と。
帰宅後、ワシは執筆机に向かう。
「よし、この小事件を物語に反映させるぞ」
さくらの勇気ある行動と笑顔を思い浮かべながら、文章を書き進める。
ヒロインが助ける場面、主人公が心を動かされる描写――読者に感情を届けるための重要な章となった。
その夜、ノートパソコンの画面には、新たな章の構想が文字として刻まれていく。
「回帰引き継ぎ作品、また一歩前進や…」
ヒロインたちの存在が、蒼月トウカの創作意欲を加速させるのだった。




