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第1巻 第1章 第1話:今日も書くぞ、俺の物語!
蒼月トウカは、朝の陽光が差し込む自室の机に向かっていた。20歳、ライトノベル作家として活動を始めて半年。まだ新人作家の域を出ないが、彼の心は熱く、物語への情熱で満ちている。
「今日も書くぞ、俺の物語!」
そう独り言を呟きながら、トウカは新作『回帰引き継ぎ』のプロットを広げる。頭の中で浮かぶキャラクターたちの声が、まるで自分の背中を押すようだ。
「ウチ、手伝うで!」
机の横から声がした。振り返ると、桐生さくらがにこやかに微笑んでいる。
「お、お手柔らかに頼むわよ…」
トウカは小さく笑いながら、ペンを握る手に力を入れた。彼女の存在があるだけで、執筆のモチベーションは自然と上がるのだ。
窓の外では、街がまだ眠りについている。そんな静かな朝に、トウカは一人、しかしヒロインたちの存在を感じながら、ページをめくる指先に力を込める。
日常の笑い、ちょっとした恋の駆け引き、そして小さな事件――。これから始まる物語の一歩を、彼は確かに踏み出した。




