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おまけ話 側妃って何?

本編に出てきた「側妃」に関する説明話。

本編とは一切関係のないおまけなので飛ばしても差し支えありません。

フィラルシェーラと宰相ベラルークの会話文のみで構成してあります。


「ねぇ、側妃って何?」


「側妃とは簡単に言えば王妃の代理人の事です。王にも代理人となる者がおりその者は側王と呼ばれます。」


「愛人とかじゃないんだ。」


「側王・側妃は国王・王妃のご兄弟・ご姉妹が務める事が通例です。今世はドラグノス様が国王のため、姉君であるヴィヴィラ様が側妃となります。 」


「側妃や側王は何のためにいるの?」


「側王や側妃は国王・王妃が何らかの理由で公務にお務め出来ない際、代理人として公務を代行するのが役目です。今は、ロザリア王妃様が床に伏せられているためヴィヴィラ様が側妃、つまり代理王妃として公務を務めておられます。」


「じゃあ、もし兄弟がいなかったら?」


「国王・王妃にご兄弟・ご姉妹がいらっしゃらない場合、その時は次に近しい親族が務めます。仮にフィラルシェーラ様が女王へ即位されたとして、即位時点でご兄弟・ご姉妹がいらっしゃらない時は従兄弟・姉妹となる者がその立場に着きます。」


「お父さんのお父さんやお母さんじゃダメなの?」


「前国王や前王妃が側王・側妃となる事はありません。」


「どうして?」


「退位された国王・王妃、フィラルシェーラ様のお祖父様・お祖母様には国政に関わる事なく余生をお過ごしいただくためです。」


「あ、でも…ヴィヴィラおばさまが側妃なら、側王は誰がやるの?」


「良い質問です。実は、ドラグノス様には男兄弟はいらっしゃいません。そして、従兄弟に当たる方もいらっしゃいません。」


「さっき、側王と側妃は国王と王妃の兄弟か姉妹がやるって言ったよね?それで、いない時は従兄弟がやるって…」


「その通りです。では、兄弟・従兄弟がいない場合の側王は誰が務めるのか…それは、側妃の伴侶が務めます。つまり、側妃であるヴィヴィラ様の伴侶である方が側王となるのです。」


「じゃあ、フィーシャが女王様になる時、姉妹・従姉妹がいなかったら側王になる人の奥さんが側妃になるって事だね?」


「その通りです。さすがはフィラルシェーラ様、聡明でいらっしゃる。」


「王様やお妃様やるのも大変なんだね。」


「さようでございますね。」

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