怖くない怪談 カレー屋さんの霊たち
最近暑すぎましてちょっと妄想に逃避するのも限界がありまして、それでエッセイを書いているのですが。
空想するにも環境が必要ということでしょうか。まぁ集中しようと思うと母から「車!」とオーダーが出るのですよねぇ。今日もそれですわxx 参ります。
ともあれ、言い訳です。
暑いので怪談なんぞと戯れてしまって夜眠れないというのもありますが。
『怪談グランプリ』を聞いてしまった日には、プルプルですよ。昨夜はおかげさまで眠れませんでした。痛み止めとリリカを飲むの忘れてたの気づいたのは今朝ですxx 暑いとこれだから。
怪談~ですねぇ。
暑いから。
でも、私はどこか関西系の血を引いているのかどうなのか。いえ、おそらくは引いていませんが。地域的に関西方面に含まれる香川在住だからかどうなのか。
どこかオチを求める傾向があるんですよね。
ともあれ。ともあれ。
あ、ちなみにですが、私は基本的に霊スポットには近づきません。知ってる場合はですけれどね。事故的に「え? あそこそうなの?」ってあとでびっくりするのはたまにありますが。
この話にはオチはありませんが、結構地元では有名な霊スポットの話です。
香川なので源平合戦関連の史跡とかあるんですけどね~。
だいたい私の家から車で十分くらいかなぁ。関連の道の駅の近所、昔はカラオケボックスのあった広い敷地の脇に、いろいろ出店の変わった今はインド系の人が経営するカレー屋さんがあるんですよね。私は行ったことないので経営中かどうかまでは知らないのですが、まだ建前は変わっていないのであるはず。この間知り合いに聞いたら「あるある」って言ってたので大丈夫でしょう。
そこね。ほんといろいろお店が変わったんですよね。変わったところでは歯医者さんとかもありましたね。でも次々潰れちゃうんですよ。
なのに、カレー屋さんになってから結構経つのに潰れていない。潰れないとおかしいとは思ってませんよ。
で、潰れた原因がですね、聞いた話で恐縮ですが、霊だそうです。
しかも、源平合戦絡みの霊。
どうやら武士とか貴公子とかではなく、兵らしいのですけれど。
一体ではなく、複数体いらっしゃるそうで。
それほど広い店舗ではないのですが、レストルームに出るのかなぁ? お約束ですが。
それでまぁ噂が広まってお店を畳むとか潰れるとか。
そんなこんなが続いて、今のインド系の人が経営するカレー屋さんになりまして。
昔の霊の方達ですので、どうやらその、馴染みのない外国の方に驚いて逆に怖がっているらしいんですよね。
浅黒い肌に彫りの深い濃い顔の方たちですから。
おそらく源平合戦時代の霊の方たちにとって、所謂(人種差別とか偏見ではなく時代的な感じですよ)鬼とはかくのごとしって感じに思えるらしいんです。
で、一塊になって震えているらしいんですよね~。
まぁ、これを聞いたのは、十年くらい前のことなので以降彼らがどうなっているのかは存じ上げませんが。
ちょっと可愛らしいと思ってしまってはいけないのでしょうかね。成仏なさってくださいねと思わないとダメなのかな。
ただ、ものの話では、霊体の賞味期限………違う! 寿命? ってだいたい四百年くらいって実話怪談とかで通説っぽく言われる方を見かけますが、本当かな? と思わなくもないですね。
個人的には、霊体の寿命というよりは、現代の人間の方の霊的アンテナがずれてきてるだけじゃ? と思わなくもなかったり。証拠はないですけどね。なんとなくなので。
それか、恨み辛み逆恨みに凝り固まってたら思いが薄れてゆくっていうのもあるかもしれないですしねぇ。それでそういう感情を持ち続けることができるのが四百年くらい………ならなんとなくわからなくもない気がするようなしないような? で、まぁ疲れ果てて消えるとかボロりと崩れるとか。霧散するとか。プラスチックとかのファイルが経年劣化でポロっていっちゃう感じで。ほら、霊体って一説には空間に刻まれた傷のようなものとかなんとかって説もありますしね。
ともあれ、恨み辛み逆恨みがあるとしても、現実世界の存在に対して恐怖を覚えることができるってことは、精神的にまだ余裕があるって感じでしょうか? それとも本能的なだけ? だからまだまだ精神的に? 若々しい霊体なのかもしれませんよね。
訳のわからない話になってしまいましたが。
あと知ってるのはOトンネルとかK病院跡地とかK道場とか、M池とかG青年の家の御陵様とかでしょうかねぇ。ってただそういうところに行ってきたよ~で、漏れなく一人多く見えたらしくてファミレスでコップが一つ多く出されましたよ。仕方ないのでカラオケではしゃいで厄落としてかえったよって知人の話ですけどね~。うん。
怖くないなぁやっぱり。