第二話目
第6話~第8話
「よし腕輪の重量も軽くなったし次は作業部屋だと思う部屋に入って見よう」
そう言って部屋の扉に手を掛けた。
開けて中を覗いて見ると中々広く小型の整備工場位に感じる位広く感じた。
取り敢えずメモに書かれてた強化外骨格のフレームを確認するために探索する事にした。
部屋の中は、なるでスキルに合わせたように手前は錬金術用の小型蒸留器にビーカー、すり鉢、包丁等かテーブルに置かれており床には、錬成用だと思われる図形が書かれていた。
奥は、恐らく強化外骨格用の武器や防具等装備類が作れるように小型の熔鉱炉や鍛冶用の竈、金床、研磨台等が設置されており熔鉱炉、竈研磨等動力が必要そうなのは外の水車から動力が得られるよに設計されているようだ。
そして部屋の中央に恐らく外骨格のフレームが吊り下げられていた、フレームの形状は両腕両足の外側に骨組みがあり所々に内側と外側にコネクターのような接続部品があるようだ。
胸部は、鎖骨と胸上部を押さえるようにサスペンションのようなパーツが背部から来ており、胸骨部分に六角形の棺型のフレームがあり、恐らくなにか填めるために付いてだろう。
腰部は、骨盤に上から添うように下腹部を左右から押さえるような形状になっており股関節の動きに邪魔しないように内外に接続部品がついている。
背部は、肩甲骨と首を守るように下の線が無い凸状のフレームがあり腕部と胸部のパーツが繋がっており、背骨のようなパーツが下半身のパーツを繋げるように肩甲骨の真ん中まで来ており凸内側をヒトデのようにサスペンションが繋がっている。
「おぉーこれが外骨格のフレームかー何かメカメカしいというより骨々しい感じだなー」
「何か○イ○ンマンとか○ォール○ウトのようながっしりした感じを予想してたけどどちらかというと○レーム○ームズとかE○Fとかザ○ージぽい華奢な感じがする」
「あとこれ動力パーツっぽいのが無さそうだけどこの部屋にあるのかな?」
そう言って辺りを探すと不思議な事に部屋の真ん中ラインが外骨格系のスペースかのように部屋の端に3×2のロッカーが置かれていた。
流れ的に何となく中に重要な関連アイテムが入ってるだろうなーと思いつつ近づき左上のロッカーを開けると中に入っていたのは、防具の下に着る七分丈位のインナー上下5着と外骨格固定用だと思われるフルハーネスそれとフレームにはめるであろう 棺型の物が置かれていた。
「おぉー何かいたれりつくせいな気がするあの宇宙人?気前が良い」
と感想をのべ折角なので用意されたインナーに着替えハーネスを装着し肩ベルト、腰ベルト、腿ベルト、胸ベルトときつくないが擦れにくくなる範囲で締めていった。
そして釣られていたフレームを降ろして、ツナギを着るように下から順番にフレームを装着していった。
前腕と脛は、フレームにあったベルトで、腿・腰・背中・鎖骨は、ハーネスと接続して最後に胸骨部分のパーツに棺型の物をはめた。
そして試しにと色々と一通り動作してみた、屈伸したり、ロー・ミドル・ハイと蹴りの動作をしてみたりと。
結果動きの邪魔にわならないがいまいちアシストされている感じがしなかったので腕輪で確認して見るとステータス表記が更新されていた。
〔武器 無し
骨格 汎用型フレーム壱式/コア プロトタイプ・コア 0/2500
頭 無し
胴 無し
背中 無し|0/0|0/1s
腕 無し
腰 無し |0/0|0/1s
脚 無し〕
「あっ骨格とコアあと背中と腰に表記増えてるあとこれエネルギーが無いからアシストが入らなかったのかな?」
取り敢えずフレームとコアを鑑定する事にした。
《汎用型フレーム壱式|軍用強化外骨格用に開発試作された汎用フレームの初期型、初期開発案で出た軽量型のスピード、重装型の火力反動と重量、格闘型突撃型等の外装にある程度耐えられるようにコンセプトされているが75%以下の出力しか出すことができず各専用のフレームに劣る、現在は民間にも広く普及されている》
《プロトタイプ・コア・typeーC|軍用強化外骨格用に開発試作された初期型のコア・クリスタルの一種、量産性を基準に安価な鉱石とHクラスの魔物の魔石と骨紛を錬金術により圧力精製により作られている、現在は民間にも広く普及されている、コア・クリスタルの共通の規格外機能に容量以上にエネルギーがあると装甲パーツに放出され防御力が上昇する傾向がある|魔力容量2500》
「あぁーこれはつまりコアはエンジンのような役割ではなくむしろバッテリー兼任のCPUパーツのような役割でエネルギーが無いから正常に機能してないと」
「これはもしかして流れ的にさっきのロッカーに外骨格に当たる装甲パーツとエンジンのようなパーツが入ってるいるのでは?」
そう言って確認するように左上以外のロッカーを開けていった。
中央上には革と金属で作られた兜が、右上には背骨沿いが無い革の胴鎧が、左下には左右でサイズが少し違う金属と革製のガントレットと革製の佩楯にハードレザーのブーツが、中央下には前掛けのついたらベルトがよく見ると左右と後ろに剣帯のような物が付いている。
そして最後に右下には青く塗装された五角形の箱の様なものが入っていた。
「これで一通り揃ったのかな?」
そう言ってブーツ、佩楯、ベルト、ガントレット、胴鎧、兜の順番に装着していった。
以外にもフレームが内側にあるのも関わらず邪魔な感じせず磁石でくっついてるが如くフィットするような感じがした。
最後青い箱だが恐らく空いてる装着枠からすると背中何だろうと思いこれは装備の鑑定を全部してからにすることにした。
《ビギナーヘルム|元は、新兵用に設計された頭部装甲パーツ、ロブスター・テイル・ポットと呼ばれる兜を参考に作られており、素材は、短角兎の革と青銅で作られている。
|typeー汎用|物理防御 5 魔法防御 5
|火0水0風1雷0土0光0影0|危険察知Ⅰ》
《ビギナーチェスト|元は、新兵用に設計された胴部装甲パーツ、胸部に3枚鳩尾に2枚脇腹に1枚ハードレザーが縫い付けられておる、圧縮成形され強度も上がっている、素材は劣森熊のハードレザーで作られている。|typeー汎用|物理防御 5 魔法防御 5
|火0水1風0雷0土0光0影0|体力上昇Ⅰ》
《ビギナーアーム|元は、新兵用に設計された腕部装甲パーツ、右利き腕輪持ちのために前腕パーツが右側が堅茹革板2枚青銅板1枚左側が堅茹革板3枚青銅板板と左が厚めのガントレット、素材に草原大猩々の素材が使われている。|typeー汎用|物理防御 5 魔法防御 5
|火1水0風0雷0土0光0影0|投擲Ⅰ》
《ビギナーベルト|元は、新兵用に設計された腰部装甲パーツ、6㎝幅のベルトに急所守るように突撃猪の鞣し革2枚で出来た草摺が下げられおる、その構造上多少の拡張性がある。|typeー汎用|物理防御 5 魔法防御 5
|火0水0風0雷0土1光0影0後退軽減Ⅰ》
《ビギナーレギンス|元は、新兵用に設計された脚部装甲パーツ、動き易さ重視にレザーブーツに青銅の脛当て、革の腿当てで構成された防具、ブーツと腿当てには草原狼の革が使用されている。|typeー汎用|物理防御 5 魔法防御 5
|火0水0風0雷1土0光0影0|連携Ⅰ》
《プロトタイプ・リアクター|軍用強化外骨格用に開発試作された初期型汎用モデルのリアクター、魔導工学や錬金術の技術によって周囲の魔素を集めて魔力に変換して動力にしている、試作のため集積変換補助用の魔物の血液と魔石の消費が少し早い。|魔力チャージ速度50/1s、緊急15.5s|魔力容量500|魔力転換装甲25%》
全て鑑定し終わりリアクターを背中の凸型パーツカチャっと嵌めた、するとリアクターは稼働し始め周辺の魔素を吸収していく、1度外に出てから嵌めれば良かったと今更ながら後悔しながらコアとリアクターの容量がたまるのを待った。
初期起動だからか2分位P○4の駆動音のような音が作業部屋内に鳴り響くとようやく静かになり安心したが今度はコアと腕輪の画面が点滅し始める気になって確認するとこう書かれていた。
《リアクターの起動確認……確認終了、コア及びリアクター内に魔力抽出開始……抽出完了、コアとのリンク開始……リンク終了、強化外骨格、稼働開始》
すると外骨格の内外あっちこっちからまるで排気や排熱をするかのように何かが噴き出している。
これは、よくロボット系アニメやゲームにある初期起動時のあれだろう。
なんとなくというかやはりそういう趣味持ちの自分としては、やはり興奮が隠しきれない。
がふと思うと此所には自分以外誰も居ないので隠す必要が無いので思い、思いっきり声を上げた。
「ヤッフォー」と叫びながら思わず飛び上がってしまい2m位ジャンプしてしまい。
着地したあと下がひゅんとして気持ちが落ち着いた、そして気がついアフリカの民族並みに跳んだ割には脚が痛く無いと。
「おぉー流石強化外骨格身体にかかる負荷が軽減されてる」
「取り敢えず防具手に入れたから次は、身を守る為には、武器を作らないといけないのか」
「確か記憶が正しければ某クリ娘好き大学生の漫画の扉絵のコラムのサバイバル術によると獣を狩る時に使う武器は遠距離武器に弓かクロスボウで接近防止と止めを刺す用に槍と戈を合わせたようなヘビィポールウェポンだったかな」
「で剣は、極力避けるべきだったかな?確か刺しても生きてた時に筋肉のせいで抜く事が出来ずにそのまま押し込まれてしまう事があるだっけかな?」
「取り敢えずスキルの錬金術とこの作業部屋の道具を試しつつ打製石器を飛ばして磨製石器の槍斧でも製作してみようかね」
そして収納箱から枝を4つ、石を5つ、蔓3m分を3本出した。
石の加工と蔓の三つ編みロープは時間がかかりそうなので枝の加工から始めた。
まず枝を錬成陣の中央に置いて漫画にあった錬金術の基礎、等価交換の原則と錬金術の工程、理解→分解→錬成を心の中で復唱しながら結果の錬成物をイメージし願うように合掌してから錬成陣に手を置いた。
すると錬成陣が発光し陣の中にある4本の枝は、分解され混ざり合い螺旋をえがき1つになり一本の棒が形成されていく。
錬成が終わり錬成陣の中に合ったのは、編み模様の捩れた2m位の正六角形の棒だった。
錬成が終わり錬成陣の中に合ったのは、編み模様の捩れた2m位の正六角形の棒だった。
「う~ん、あれ長さと六角棒までは、イメージ通りだけど編み模様と全体的な捩れたは、予想外だ錬成中の螺旋とか分解中の光景にイメージが引っ張られたのかな?」
「これは、後大きな括りでアイテム名が枝になってたけど一本一本種類が違かったのかも知れないな次から気をつけないといけないな」
取り敢えず槍の柄ができたのが全体的に錬成で所々ぼこぼこだったら樹皮だったものが出てるので全体的に均すのに鑢掛けをしようと思ったが異世界に紙鑢は無いし取り敢えず剣等を研ぐようにある車輪のような回転砥石で代用することにした。
回転砥石はどうやら動力を外の水車に繋がっているが常時回って消耗しないように砥石のそばにギヤボックスのようなものがくっついているようだ。
念のため他の熔鉱炉やかまど等の工具類を観察してみるとほとんどが外の水車と連動してしるようだ。
「あぁあの漫画に書いてあったはこういことか…」
ややうるさかったが作業する分には気にはならなかったので槍の柄の研磨を始めた。
大元の歯車を回転砥石の物に繋げ砥石横のギヤをローに入れ、柄を砥石に当て削れてるか確認しながら15分、素手で全体確認し削り残しやあまい所をがあれば削り直しで5分ようやく柄が研ぎ終わったがニスが無いためやや未完成である。
「くそ~疲れた、肩凝った~」
「あっそろそろ飯の準備しないと石の加工と蔓の三つ編みロープ化に時間掛かりそうだし飲料水ように濾過と蒸留しないいけないからこれも時間が掛かるからちゃっちょと川から水汲んでこないとやばいな」
居間に戻り釜戸近く汲める物探し水汲み桶が3つほど合ったのでそれを腕輪に収納して家を出て川に向かった。
3つとも川から水を汲み再び収納して家に戻り濾過用の瓶に水を入れまた川に戻るを計4往復した。
これでしばらくは水に困らないだろうと思い、濾過も時間が掛かるだろうから作業部屋に戻り武器製作の続き、槍の穂先と鉤爪の製作に取りかかった。
「えぇと確か石で槍の穂先を作る時は、インパクトの瞬間に削り取るようにして叩くんだっけかな」
と言うと長さ20㎝位の石を選び関東の鰻包丁の刀身をイメージしながら石の端っこ叩くように持ってきた石で叩き始めた。
最初はなかなか上手く叩き削れて無かったが段々要領をえ始めて打製で作るには最後の方には上手く出来たと思う。
次は仕上げに研磨する前に水の濾過が終わってるだろうから今度は、水を蒸留器入れるのに台所に移動した。
蒸留器の蓋を開け中に2リットルほど水を入れしっかり密閉すらように蓋を閉め蒸留器の下にある釜戸に火を着けるために薪木を六芒星になるように組、初期の着火が上手く行くように藁を少し詰めた。
さあいざ火を着けようと思ったが異世界なのでマッチやライター、チャッカマンあるわけでは無いし、まだ魔法も使えないので点火するものを探した。
すると調理用の釜戸近くに火打ち石と打ち金があったので試行錯誤しながら藁に向けてカチカチと打つと飛び散った火花が藁に飛び引火したので最初は、優しく段々と強く息を吹き掛け火の勢いを強めていき薪に燃え移るようにしていった。
息を吹き掛けながらもうちょい細い薪を入れとけば良かったと少し後悔しながら藁を少しづつ追加していき漸く薪に火が燃え移り釜戸全体が燃えるように灰かき棒で調整し追加で薪を入れた。
蒸留器の用事が終わり後は、蒸留が終わるのを待つだけなのだが外は暗くなり始め急いで腕輪からケミカルライト取り出し折り曲げ振り発光させた。
それをテーブルに立てるとそう言えばこっちに来てから何も食べて事に気づき急にお腹が減り始めたので夕食にすることにした。
しかし現状食べられる物は、ポテトとスイートポテト位であるなのでそれぞれ1つづつ収納箱から取り出しザルに乗っけてケミカルライトを持って川まで行き泥しっかり落として家に戻る。
戻ると丁度蒸留器の中の水が沸騰し始める頃合いだったので追加で薪を入れ釜戸の扉を少し閉めて火力を少し上げた。
次に洗った芋2つをどう調理するかだが調味料も油も獣脂も無いので焼く事と揚げる言うと選択肢が無くなり生で食べたく無いので後は煮るか蒸すしかないで蒸す事にした。
不思議な事に調理道具には事欠かない家である調味料無いけど。
鍋に水500ミリリットルほどはり蓋閉め台所の釜戸に乗っけて薪を釜戸に入れ蒸留器の釜戸から火の点いた中までよく燃えてる薪を持って来て入れ台所の方も着火させたとの時に釜戸の目に着きづらい所に鞴を見つけもっとしかり探せばと後悔した。
台所の釜戸は元々火が着いてる薪と鞴のお陰で蒸留器より短時間で同じ位燃え方まで行ったこれなら10分もすれば水も少なめなので沸騰するだろう。
両方の釜戸の火に注意しながら鍋の沸騰を待つ片手間に槍の製作素材の蔓を千切無いように注意しながら三つ編みにしていった。
10分位が経過し鍋の中を確認すると充分に沸騰していたので蓋を開け蒸籠を鍋に乗っけて蓋を閉めて釜戸の薪の数を減らし弱火になるように調整し抜いた薪はまだ使えるので砂をかけて消火して砂の中に冷めるまで放置した。
三つ編みの作業を再開する前に蒸留器を確認すると1L位の蒸留水が出来ていたので薪の追加をやめて後残り3本を燃やし尽くす事にした残りが燃えきる頃には入れていた濾過水は無くなるだろう。
確かあの漫画にはここでしないと泥臭くて飲めた物では無いって書いてあった気がする。
それから三つ編みの蔓の紐作りの作業しながら妹が蒸し上がる待つことだいたい15分位が経過しそろそろ食べ頃だろう作業を止め紐は、編み目がほどけ無いように軽く縛り蒸籠の蓋を開けた。
蒸気がぼわっと立ち上ぼり天井に当たった。
恐らくはよく蒸せてと思うが残念なことに串が無いのでガントレットを着けたままスイートポテトを2つに割り中を確認すると蒸せてる証のように白い部分がなく黄色い断面だった。
「スイートポテトでこれならポテトの方も大丈夫だろうただポテトの芽があったか確認するの忘れたけど」
熱いので鍋掴み代わりにガントレットで芋2つが入ってる蒸し器を掴みテーブルに運ぶ。
これでこの世界に来て最初の食事が出来た。
食べる前に1度作業部屋に行き装備もフレームも全て外しリビング に戻り最初の食事を始めた。
「いただきます」
両方共に元の世界より味が濃く下手に手をくわえ無くても美味しかった。
「ご馳走さまでした、少し足りないけど他に食べ物を見つけないと暫くは芋生活だ」
「今日は、後紐を作って槍の穂先を研いでから寝よう」
「そして明日、朝起きたら川から水を汲みでここから武器を完成させたら移動しよう」
作業部屋に戻り紐作りを再開した。
再開して75分が経過し3mの蔓が150cm位の紐になった。
次は削ってある程度槍の穂先の形にした石を砥石で研ぎ始める前に1度怪我防止にガントレットだけはめてから作業開始した。
回転砥石のギアをローに入れ回転速度が乗ってからハイに入れた砥石は高速回転し部屋中に響き渡る。
頃合いだと思い穂先を砥石に当てる。
鋭角過ぎると切れるが脆くなってしまうし逆に鈍角過ぎると丈夫だが切れないので取り敢えず45度位に成るように研いでいった。
10分位がたち表面が若干ザラザラだか問題ないだろう。
「いや疲れた~今日はここまでにしてスパイク3つは明日に回そう」
穂先と紐を作業部屋の机の上に置きガントレットを外しで防具をロッカーにしまいリビングに戻りライトを腕輪にしまい部屋を暗くしてベッド入った。
「御休みなさい」
自分以外誰も居ないがそう言って眠りに入った。
「Zzzz」
そして異世界での1日目が終了した。