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ネットの住民

ネットの住民、などという者はいない。

もし居るとすればそれはインターネットを使う全ての人のことだ。


ネットの意見では……。ネットの世界では……。


このような発言は街角の意見と何が違うのだろうか?


ネットの住民という言葉を使うことで、さもインターネットに触れる機会の少ない人が健常であり、インターネットの利用者やインターネットそのものを悪である。

そのようなイメージを植えつけたいメディア側の思惑が見え透ける。


今、あらゆる物がネットに繋がっている。お手持ちのスマートフォンをネット接続なしで利用している人がどれだけいるのだろうか?


カーナビは? テレビは? どちらもインターネットありきの装置だ。


実社会を捨て、インターネットの中にのみ、自身の社会性を見出す人が居たとしよう。


これはネットの住民だろうか?


私は、その言葉を使うこと、そのものに反対したいのではない。

私が今回主張したいことは、ネットの住民という言葉を使うことで、その人物が現実に存在しないかのように錯覚していませんか? ということだ。


テレビでよく見られる手法だが、SNSが悪い。インターネットが悪い。というのは架空の誰かではなく、現実に存在している国民が悪いと言っているのと変わらない。もしそうでないのならば錯覚を起こしている。

現在の社会インフラというのは、ネット環境なしに維持することは出来ない。

全ての国民が恩恵を受けていると言って過言ではない。


私はネットの住民ではない。国民の1人だ。

もしネットの住民と言いたければ言え。貴方もネットの住民に過ぎない。


それでも貴方と私は違う。そう主張する人が現れた時に、私が言うべき言葉は決まっている。


「そうだね。私と貴方は違う。でも気づいている? それって差別だよ」

と。


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