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ヒトならざるに導かれ
「……?」
俺は何をしていたんだ……?
確か……叔父貴のラーメン屋でバイト終わって、店仕舞いしようとして、
そうしたら地上げ屋が押し入って来て……はっ!
「じあげやっ!」
「大丈夫ですよ、地上げ屋はは捕まりますよ」
「へ?」
目の前にいらっしゃったのはとても美人のおねーさん……。
神々しいというか美しいというか、強いて表現するなら神秘的の一言に尽きる。
「可愛らしい魂ね 食べちゃいたいわ」
「………」
食べちゃいたい?そういえば僕 の身長は170前後なのにこのお方は僕を
見下ろしている。つまりこのお方は僕よりとても大きいという事か、
まあ、こんなに美しい存在の糧になれるのならば……?
「だめよ、貴女には使命があるの」
「しめい?」
訳がわからない、僕は一体何を言われているんだろう?
それに何だか 視点も定まらないし、何だろう、凄くふわふわする。
「ウフフフ、私の愛し子……新たな生を受け入れなさい」
「………はい」
なんだろう、逆らえない。安心できる。何だか……暖かい。