*episode.18.5 妖精の声
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いつの間にか、黄色と橙色が混ざり合ったような不思議な空間に立っていた。
どこを見ても、キラキラと輝く2つの色が目に入る。
ま、夢って何でもありだから全然びっくりしないけどね。
そう、ここは夢の中の世界。それはすぐに分かった。
それにしても、こんなに意識がはっきりした夢は久しぶりだなぁ。あの――魔法少女のコスチュームを着た女の子の夢以来だよ。
まさかとは思うけど、また光に関する夢なのかな?
『よく分かったね、ワタシの声……聞こえる?』
私は口に出していなかったのに、どこからか高い声が聞こえてきた。
それは囁くような優しい声色で、私を包み込むような不思議な感じだった。
「あなたは誰? 光の戦士、それとも……」
『そう、ワタシは妖精だよ。黄色と橙色の光の妖精だよ。』
その声ははっきりと聞こえるのに、その声の主の姿は見えない。
「どこ? どこに居るの?」
黄色と、橙色の妖精さん。
ということは、黄色と橙色の光の戦士が居るってことだよね。
どうして2人まとめて、1人の妖精さんなんだろう?
『ワタシはまだ赤ちゃんなんだ。だから……まだまだ君の目には見えないんだ。
でも、黄色と橙色の光が目覚めたその時は、ちゃんと君達の前に現れるよ。』
「黄色と橙色の光……? その2つはどういう関係なの?」
「黄色と橙色の光は、2つで1つなんだ。きっと、その2つの光は仲良しなんだ。いつも一緒に居て、嬉しい時も悲しい時も、ずっと寄り添い合って来たんだ。」
その声はゆっくりと説明してくれた。
「あのっ、黄色と橙色の光って、どういう――」
「心当たりがあるなら急いでッ!
二つの光は、お互いを照らし合っていれば何よりも強いけれど、気持ちにズレが生じると――消えてしまう。
だから早く、2人の心を――し――て――――」
その声は、いつの間にか聞こえなくなってしまった。
「黄色と橙色の光……」
心当たりなんて居ないよ。だけど、こうして夢に出てきたってことは、近々その2つの光が目覚めるってことなのかもしれない。
このタイミングに――まさかね、ただの偶然、だよね……?




