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召転のルディア  作者: NTIO
壊れゆく日常
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ヴィクティム

「ウワアア!! 腕がぁぁ! 」


エイバから飛び立った俺たちは1番盗賊が現れるという街道に訪れると早速10人くらいの盗賊達が一台の馬車を襲っていた。


「やだ! お父さん! お父さんを虐めないで! 」


「ギャハハハ! 残念だったねぇ〜 お嬢ちゃん。おじさん達に見つかったのが運の尽きだよぉ〜 」


腕を抑えて蹲っている男の人を9人の男達が囲み、リンチにしている。

それを少し離れたところから、女の子を抑えて楽しそうに笑って見ている男がいた。

それを見て、皆さん怒り顔だ。俺が手を出すのを今か今かと待ちわびている。


半分残せばいいか。 それ以外は殺すとしよう。


俺は1人で盗賊達と男の人の所に勢いよく降り立ち割り込む。


「な、なんだ! 」


声を上げて驚いているが俺はそれに答えず周りの盗賊達を重力で弾き飛ばす。


「「「グヘ!? 」」」


飛んでいった盗賊達は2度3度地面に激突と浮かび上がるのを繰り返してやっと止まった。

立ち上がったのは7人か、2人は打ち所が悪く死んでしまったようだ。


悪いことをしたな。 もっとゆっくり殺してやるはずだったのに。

まあ、くよくよ悩んでいても仕方ない。あと3人に集中してやろう。


「な、なんなんだよてメェ! どっから湧いて出てきやがった!? 」


女の子を抑えていた男が俺を指差して唾を飛ばしながら声を荒らげる。

俺は男から飛び出る唾を重力操作で浮かし女の子にかからないようにしながら答えた。


「僕はルディア・ゾディック。 その汚い手を女の子からどかせ。」


「はっ! 言われて退かす奴がいるか! 」


俺をあざ笑うように言う男。

はぁ、此処で言うことを聞いていれば少しだけ優しくしてあげるのに。


「ですよね。 ですから無理やりどかさせて頂きます。」


俺は女の子を掴んでいる指に別々の方向へ重力をかけへし折る。


「アギャァァァ!! 俺の、俺の指がぁぁ! 」


男の手が女の子から離れたところで俺は重力で女の子を此方に引き寄せ抱きとめた。


「大丈夫だったかい? 怖かっただろうでも僕が来たからには大丈夫。安心してね。」


俺は女の子の頭を撫でてそう言うと、安心したのか気絶してしまう。

気絶してよかったと言うべきかな。これからやる事は少し過激だからね。

女の子の頭についたホコリを払った俺は、盗賊達に視線を向ける。

全員もれなく俺に怯えているようだ。

それに対して俺は嗤う。


「5人だけ生かしてあとは、パラシュートなしスカイダイビング100回で始末します。ああ、安心して下さい。 100回でちょうど死ぬ様に調整しますので。 」


それを聞いた盗賊達は逃げ出す。


「ば、化け物だ! 」


「逃げろ! 殺されるぞ! 」


「助けて、ママ! 」


必死で走っちゃってまあ。 しかもママって可愛いなおい。

でも逃さないけど。


俺は四方八方に逃げ出した盗賊達を浮かべ俺の頭上に引き寄せた。

勢い余って激突し合っているが、まあいいや。 どうせあとで殺すんだし。


俺は頭を抑えて悶えている盗賊達を眺めて頷き、3人指差した。


「お前とお前とお前。 行ってらっしゃい。 」


「し、死にたくない!嫌だァァァ! 」


「ママぁぁ! 」


「‥‥。」


「「イヤァァァァ!! 」」


1人が失神しているが、俺は容赦なく打ち上げる。

恐らくこんな短時間でスカイダイビングをしかもパラシュート無しで100回やったことある人など居ないだろう。 存分に楽しんでくれ。


俺は打ち上げた3人を見届け残った5人に視線を向ける。


「「「ガタガタガタ。 」」」


全員歯を震わせている。 煩いので俺は指を鳴らし歯と歯に重力を発生させ、無理やり止めさせる。

結構強めにやったので歯が欠けた奴も居るだろう。

これは質問に応える時以外は解かないつもりだ。うるさくてイライラする。


「これから俺が質問するから、それに答えろ。 答えなかったり、嘘と判断したら体を1センチずつ潰していくからな。わかったら首を縦に振れ。分からなかったのなら横に振ってもいいがそのまま捻じ切るから覚悟しておけ。」


盗賊達は首を縦に激しく振る。わかってくれた様だ。


「じゃあまずお前、ここいら一帯に現れる盗賊は明らかに多いそうだな。 こいつらはどこから来た。」


俺は1人の男を指差し重力を解いて質問する。


「それは俺たちの間でこの辺りで人を攫ってビクティムの連中に売れば儲かるって噂が立っているからだと思います! 」


「なんだそのヴィクティムは。 」


「そ、それはよく知られてアアア!! 」


俺は男の左腕を1センチずつ潰した。


「それは本当だろうな? 」


「ほ、本当です! 人身売買に力を入れている組織ってことしか知られてません! 」


「そうか。」


聞いたことのないのが出てきたぞ。 うーむどうも俺が思ってたより事態は大きそうだな。

もっと聞き出せそうだし、次は人を変えて聞いてみるか。


俺が顎に手を当て考えていると、男が声を上げる。


「あの! 正直に喋ったので助けてくれませんか!? もうに、ガチン! 」


俺は最後まで喋らせることなく重力をかけ直した。

さて、次は誰に聞こうか。

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