間違ってしもうた
今回はかなり少なめです。 お許しを。
コツコツと俺は学園長室に向かっている。
昨日病院から戻り家に向かっている途中でゼンツが駆け寄ってきて明日学園長室に来て欲しいと言われたのだ。
しかし何の用だろうか? 魔族の襲撃で学校も休みなんだから家でダラダラしてたかったんだが。
俺は疑問に思いながらたどり着いた学園長室と書かれた扉をノックする。
コンコン
「あいとるぞ〜。」
「失礼します。」
「ああきたかルディアくん。 早速君を呼んだわけだが‥‥」
ああ、クソ! また嫌な予感がするぞ。
というより俺の嫌な予感がする時、ほとんどの人が溜めを作るのはわざとなのだろか? と最近になって疑い始めた。
「王都に行ってもらいたいのじゃよ。わしと一緒にな。」
「それはまたなぜですか? 魔族の襲撃で彼方此方復興で大変でしょう。 自惚れている訳ではありませんが僕がいるだけで捗ると思うのですが。」
「それはそうなのじゃが、学園都市が魔族に襲われそれを撃退と王都に王国所有の特急便で手紙を送ったんじゃ。 そしたらこう返ってきたのじゃよ。 その子供に是非叙勲したいと国王陛下直々にな。逆らえんよ。」
め、面倒くせー
でも仕方ないか、叙勲って確かいい事だよな?
あんまり覚えてないけど。
「分かりました。それは僕と学園長のみで王都に行く、という事でいいですか? 」
「そうじゃよ。 あ、そう言えばお主メイド連れておったの。 そのメイドならおっけいじゃ。」
人差し指と親指でマルを作ってうウィンクをしてくる学園長。
正直気持ち悪いがありがたいので即座に記憶フォルダーから削除する事のみで許してやる。
「王都への出発はいつでしょうか? 」
「今日じゃ。」
「‥‥は? 」
今なんて言った、クソじじい。
「いやいや、明日の予定だったのじゃが、馬車が出発する時間の計算を間違ってしまっての〜。 今日になってしもうた。 ごめ〜んの☆ 」
そう言って最後に片手で頭をコツンと叩きペロッっと舌を出した。
「‥‥‥。」
「おっかしいの〜。 これで数多のおなご達を落としてきたのじゃが。」
ああ、落としたんだろうな。
俺も危うく気持ち悪くて意識持っていかれるところだった。
「そうですか、クラスメイト達や友人達にも知らせたいのですが。」
「それは安心せい。わしが全てやっといたわ。 シナスのヴィオラ達に、1学年の全員じゃろ? 」
ニヤリと笑い確認してくる。
このジジイ手まわしが早いな。本当に計算をミスったのか?
「はい、そうです。」
「では早速行くとするかの。 野営は嫌じゃからな。」
そう言って学園長は立ち上がった。もう今から行くらしい。
王都か、久しぶりだな。 あ、そう言えばどの位かかるんだ?
「学園長。 王都へはどの位かかるのでしょうか? 」
「ああ、言ってなかったのう。行きと帰りに往復4ヶ月、王都にいるのが1ヶ月じゃの。
学園都市に帰ってくるのは5ヶ月後になるの。」
そ、そんなに掛かるのか。
行く途中にみんなに手紙書いて出しといたほうがいいなこれは。
「分かりました。 」
「門の前で待っておるからお主はメイドを連れて来い。それで出発じゃ。」
ルディは学園長にお辞儀して学園長室を後にした。ドアが閉まる前に化けの皮は剥げんかったかと学園長は呟いたがルディはそれを聞いてなかったのだった。
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