御心のままに
エイバの都市に入った俺は今門の前の開けた場所で何故か用意されていた椅子に足を組んで座っている。俺の前には門の前で出迎えに出てきた神軍が跪いており、とても異様な雰囲気だ。
遠巻きに冒険者の人達が俺達を見て何だありゃ? 何処かのボンボン貴族とその私兵か? とかヒソヒソと話しているが、恐らく別の都市からきた冒険者だろう。もともとこのエイバにいた冒険者ならそんな事は言わないからな。たぶん。
さて何故こんなことになったかと言うと、まず門をくぐりエイバに入った俺達は領主の館に行くというクソジジイと宿で落ち合う約束をしてから別れ馬車を降りた。一緒にどうかと言われたが俺にはやることがあるし、あの豚貴族の親戚となんて会いたくなかったからな。
そして馬車を降りた俺達の所に門の前で他の神軍の人達と一緒に出迎えをしていたアリエルが現れ、それからあれよあれよと言う間にこうなった。何でも、俺の命令待ちらしい。因みに、その時にアリエルに街の案内を頼んでおいた。即答だったとだけ言っておこう。
「ルディア様、まずどちらに参りましょうか? 」
俺が回想していると隣で跪いているアリエルが話しかけてきた。それに俺はちらりと視線を向けてから顎に手を当てる。
今は大体3時頃、この世界の就寝時間を考えてそう長く時間は取れないだろう。ならば‥‥‥。
一通りの計画を練った俺は、跪いている神軍達の1番前で他より少し前にいる目に傷を負った中年の男性に目を向けた。
「そうだね。あなたの名前はなんと言いますか? 」
「私の名前はイレイザーと言います。ルディア様。」
俺の問いかけに中年、イレイザーは渋い声で答える。視線を下に伏せ俺と目を合わせようとしない事が気になるがまあいい。気にする事ではない。
「イレイザー、あなたはアリエル、ゲインコング、バトラーの3名を除いた神軍総員を指揮し、今から3時間後冒険者ギルドの前でルディア・ゾディックが神軍設立にあたって話したい事があると、触れ回ってください。頼めますか? 」
「はっ! 直ちに遂行いたします。聞いたか皆の者! 第1から第5中隊は東、第6から第10中隊は北、第11から第15中隊は西をそれぞれ回れ! 第16から第20中隊は私について北だ! 」
「「「はっ! 全てはルディア様の御心のままに! 」」」
俺の命令を聞いたイレイザーは力強く頷き、跪いたまま神軍全員に指示を出した。その指示に神軍全員がまるで地面が揺れていると錯覚するほどの大声で答える。
俺はそれを見て、何処でと言うか誰がこういった事を神軍に教えているんだと疑問に思う。到底出来てから2ヶ月の組織に思えないんだけど。
「宜しい! 散開! 」
俺がコツコツと額を叩いて考えていると、イレイザーが散開!と命令を下す。すると神軍が一斉に白銀の残像を残して散って行った。
すごいな。まるで忍者だ。遠巻きに見ていた冒険者達が驚きの声を上げている。まあ、見た目がアレだけどな。しかし、イレイザーと一部の神軍が残っているけどどうしたのだろうか? 残っている神軍の数と、イレイザーが残っているのから考えるに第16から第20中隊のようだが。
「ルディア様の御心のままに。」
俺が首を傾げて疑問に思っていると、イレイザーは傍に置いていた兜を被りそう言ってシュンっと去っていった。もしかしてあれがやりたかったのだろうか? イレイザーが消えたのと同時に残っていた神軍も消えているし。ハァ〜疑問に思った俺がバカだったよ。
俺はやれやれと首を振る。
神軍はそういう人が多いのかもしれない。だって武器召喚するとき必ずと言って良いほど聖うんちゃらってつけるしな。はぁ〜。 でもよかった丁度良く頼み事が思いつけて、あのまま何も思いつかなかったら、命令待ちをしている神軍の人達に命令ないんで、はい! 解散! なんて言わなければならなかった。
そしてえ、命令くれないの? 空気読めよ、まじでとか思われて狂気感染が解けていたかもしれない。今思えば危ない状況だったんだな。まあ、狂気感染が常に綱渡りなのは知っているんで良いんだけど。
「ルディア様何を? 」
跪いていたアリエルが立ち上がり、首を傾げて聞いてきた。
あ、そうかアリエル達には説明してなかったな。まあ説明しなくても良いか。どうせ3時間後に分かることだし。
俺は椅子から立ち上がりぐっと背伸びをしてからアリエルに目を向ける。
「効率よく回る為だよ。それでまずいく場所は、孤児院だ。」
「孤児院? どうして‥‥は!? そういう事でしたか。思慮深きお考え感服致しました! 」
アリエルは孤児院と聞いて傾げていた首を更に傾けて? っとなっていたが、気づいたのか手をぽんっと叩いた。
まあ、俺の考えている事と同じかどうか分からないが。いや、多分違うな。アリエルの考えている事を具体的に分かるわけじゃないが表情で大体の推測はつく。俺はそんな素晴らしい事なんてちょびっとも考えてないぞアリエル。まあ、そう見えるように動くが中身なんて真っ黒だ。
しかし、渋い顔をしているのはどう言う事だろう。さっきまでキラキラと顔を輝かせていたのに。
「しかし、流石に全ての孤児院を回るのは厳しいかと‥‥。」
俺が疑問に思っているとその疑問にアリエルが答えた。だが、俺はその答えを聞いて更に疑問が深まる。回るのが難しいとは一体どう言う事だろうか。
「どうしてですか? 」
「それはこのエイバの街には現在13の孤児院がありましてのぅ。それがバラバラにあるのじゃ。全て普通に回ろうとしたら1日はかかるじゃろう。」
「そうだ。ここから1番近い孤児院でもかなり歩くぜ? 」
俺の質問にバトラーがそう答え、ゲインコングが腕を組んで頷く。
成る程、そんなにあるのか。それは回れないって言う筈だわ。まあでもそれは普通に回った場合の話だろ?
「そんなに離れているのですか。まあ、僕には関係ありません。」
俺はニヤリと口元に笑みを浮かべてから人差し指をクイっと曲げアリア達と、アリエル達を上空に勢い良く浮かべた。おれも、それを追うようにスーッと上昇していく。
辺りからどよめきが起こったのを見て俺はよし、と頷く。何も移動が早いというだけでこれをやったわけではない。ちゃんとした理由があるのだ。
それは前にも言ったように使徒量産。俺の力を見せる事で俺に対する尊敬という好意的感情を上げ狂気の種を芽吹かせる事が目的だ。まあ、これからやる事で得られる副産物程度でしか無いんだけどね。
「そうでした。ルディア様には神の力がある。」
俺がそんな事を考えながら上空に浮かべたみんなの所に追いつくとアリエルが腕を組んで頷いた。分かってくれたようで何より。
「分かってくれたかな? じゃあ1番近いところから案内宜しくね。」
「はい、ではまずあちらです。」
「了解! 」
俺はみんなを浮かべながらアリエルが指さした方向へ飛んで行くのだった。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「こちらの孤児院はティーダ孤児院と言いましてエイバの中では中規模を誇ります。」
スタッと1つの建物の前に着地した俺たちにやはり通行人達が驚いているが、そんな事はアリエルは気にせずに目の前の建物を指差してそう説明してきた。
「説明ありがとう。ちょっと寄るところがあるので良いですか?」
俺はアリエルにお礼を言ってからティーダ孤児院とは別の方向にある果物屋を指差す。飛んでいる最中に突然尋ねるなら持っていくものがあるだろうと思いついたからだ。
「はい。全く問題ありません。」
アリエルは俺の考えを分かったのか首を振って問題無いと言った。それを見た俺はその果物屋に向かってスタスタと歩いていく。しかし、エイバも活気が戻ったようだ。通りに人は忙しなく行き来しているし露店で売っているものも正常なとは言えないけど3ヶ月前と比べれば安い。良かった良かった。
「ルディ何買うの? 」
俺が辺りに視線を巡らせ頷いているとアイリスが俺の横に駆け寄って聞いてきた。どうやら何を買うか気になるらしい。
「おみあげかな。おじさんその籠に入っているもの全てください。」
アイリスにそう答えていると果物屋に着いたので、沢山の果物が入った籠を指差して店主のおじさんに注文した。すると店主のおじさんは注文した相手が子供だという事に目を見開いて驚いている。
「おお? 太っ腹な坊主だな。どっかの貴族の坊ちゃんか? 」
坊主、その言葉を聞いて隣にいたアリエルが殺気立つ。ちょっとアリエルまさか!?
「貴様ルディア様に何たる口の聞き方を! 聖槍ロンギッフムーー! 」
アリエルは俺の嫌な予感通りの動きを見せ武器召喚をしようとしたので、俺は後ろに回り込み口を塞ぐ。俺に捕まったアリエルはモゴモゴと何か喋り暴れているがまずは店主に頭を下げた。
「すいません。許してもらえませんか? 」
俺は暴れるアリエルを重力で動けないようにしながら、店主に一言謝った。普通の店主が使徒の殺気を浴びたらひとたまりも無いからな。
「あ、ああ。」
店主のおじさんは俺の謝罪に冷や汗を流しながらも頷く。よかった許してくれたみたいだ。しかし、アリエルは少し釘を刺しておいたほうが良いな。口の聞き方がなっていないから処刑、なんて事になりかねない。まあ、それは相手側の態度によっては別に処刑しても良いけどさ。
「アリエル、街中で武器をむやみやたらに出すな。これは命令だ。」
俺はアリエルにのみ聞こえるトーンで命令する。するとアリエルは自分の口を押さえている俺の手に手を当てながら頷いた。
「よし。」
それを見た俺は、アリエルの口から手を離しスタッと地面に着地する。俺から離されたアリエルはヨタヨタと後ずさりして行く。下を向いているのでどんな表情をしているのか分からないが、まあお察しというやつだな。やった本人である俺が、触れないほうが良い事だろう。
「隊長よかったじゃねえか。理由はどうあれルディア様に抱きつかれたぞ。」
「若いのはいいのぅ。」
俺が頬をぽりぽりと掻きながら少しやり過ぎたかなと思っているとゲインコングとバトラーがアリエルにニヤニヤとした表情で話しかける。
あ、あいつら弄る気満々だと!? なんという事だ。少女を大の大人2人が寄ってたかって弄り倒そうとは‥‥外道だ。あれ? なんか言ってみるといやらしく聞こえてくるな。
(変態! 死ね! )
俺の心の中で言った事にレヴィがいささか、いやかなり激しいツッコミをしてきた。少し傷つく。
「うるさい! 」
「なんで俺だけ‥‥。」
俺が少し落ち込んでいるとアリエルはゲインコングの腹に鉄拳を叩き込んだ。鉄拳を腹に叩き込まれたゲインコングはと言うとドサっと地面に倒れこんでいる。
しかし、ドスっと鈍い音がここまで聞こえてきたんだけどゲインコング大丈夫だよね? まあ、大丈夫かピクピク動いているし。痙攣していると世間で言う事も無いかも知れないが〜うん平気だ。
「ぼ、坊主。今そこの神軍がお前の事をルディアって呼んでなかったか? も、もしやあなた様はルディア様であらせられますか! 」
俺がしゃがんでツンツンとゲインコングを突いていると店主のおじさんが俺を指差して大声を上げた。その大声を聞いて通行人達が一斉に此方を振り向く。不味いな。さっきまでばれてなかったのに。囲まれたらただでさえ少ない時間が削れる。
「はい。そうです。それより、これでその籠に入っているもの全てください。お釣りはいりません。」
俺はスクッと立ち上がり、1つ頷いてポケットから銀貨を取り出してから店主に注文する。
「そんな貰えねぇよ! これはエイバを救って貰ったお礼だ! これでも少ないくらいだがどうか受け取ってくれ! 」
しかし、店主は手を横に振って受け取れないと言い、俺の注文した果物が沢山入った籠にさらに果物を詰めてから手渡してきた。
「いや、でも‥‥。」
「いいからいいから! 」
どっさりとくだものが入った籠を受け取った俺は渋る。何ていうか等価交換しないと落ち着かないのだ。だが店主のおじさんはそんな俺に構わずに良い笑顔で良いからと言ってくる。
俺はそれを見て心の中でため息を吐いた。
ここで意地になって受け取らないのも悪いな。ありがたく受け取らせてもらうとしよう。
「それではお言葉に甘えてこれは頂きます。有難うございました。」
「こっちこそ! エイバを救ってくれてありがとな! 」
俺は頭を下げてお礼を言ってから、果物屋に背を向け歩き出す。それにみんなもついて来た。倒れていたゲインコングはアリエルが蹴りを入れて起こした様だ。殴り過ぎてアッパラパーな事にならなければ良いけど。
「坊っちゃま、いい店主もいたんですね。」
俺が横目に腹を摩っているゲインコングを見てそう思っているとアリアが嬉しそうに言ってくる。
いい店主、いい店主‥‥。もしかしてアリア、学園都市のあの嫌な店主の事言ってんのか? だいぶ前だなおい。 女性は嫌な事を忘れにくい生き物だとインターネットで見た事があるが、まさここまでの記憶力を誇るとは‥‥。
「そうだな、これも美味いしそうだし。」
俺は心の中で戦慄しながら頷き、多めに盛られた果物を手に取った。持っていくには少し量が多くなってしまったからな。食べてもいいだろ。
「あ、アリアとアイリスも食べる? 」
俺はモシャモシャと果物を齧りながら果物が入った籠をアリアとアイリスへと向ける。
「頂きます。」
「ありがとー! 」
アリアとアイリスが果物を取ったのを見て、俺はアリエル達がいる後ろへと振り返り同じ様に勧める。
「アリエル達も。」
「「「ありがたき幸せ。」」」
アリエル達は果物を手に取り、同じお礼を口にした。しかし、ありがたき幸せって。ハンカチの時もバトラーが言ってなかったか? なに、神軍の中でそういう風に言うのが決まってんの? まあいいや。俺に害ないし。
俺は前に向き直ってモシャモシャと再び果物を齧り始めた。
うん、おいしいな。しかしやっぱり貰うだけ貰うのはなんか気持ち悪い。何か否が応でもお金を受け取らせる方法はないかな〜‥‥あ! そうだ。
その方法を思いついた俺は籠の中に敷いてある白い布を少し千切り最小まで威力を下げたプラズマキャノンで焼いて焦げ目をつけていく。焦げ目で文字を書いているのだ。
こんな美味しい果物を揃えられるとはやるじゃないか店主よ。褒めてつかわす。しからば騎士王ルディア・ゾディックとして褒美を与えねばならん。同封された金貨は店発展の為に使い次回我が来るまでにもっと美味い果物を用意しておく様に。これは厳命であるっとこれでいいか。金貨1枚と言うのは大金かもしれないが、使徒1人と比べたら安いもんだ。こんな事をやられたら直ぐに使徒に達するだろうしな。
だから、金貨1枚は何にもおかしくないんだ。よし、文字を書いた布で金貨を包んだことだし、早速あの店に置くとするか。
俺は周りの使徒ズ達にバレない様にその金貨入り布を高速で飛ばす。金貨入り布は物凄い勢いで飛んで行き、店主の前にゆっくりと着地した。これくらい朝飯前だ。
よし誰にもばれてないよね? ふぅよかった。
使徒ズに視線を巡らせてばれていない事に安堵した俺は目の前に迫ったティーダ孤児院へと目を向ける。
「さて、いくとしようか。」
俺は1つ呟いてティーダ孤児院のドアへと歩み寄りノックした。
コンコン
すると中からドタバタという足音と女性の声が聞こえてきた。耳をすませば他にも子供のやかましい叫び声が聞こえて来る。私のオモチャ取らないで! とかこれは俺のだ!とかズボン履くもんか! とかなどなど。って、おい! 最後のはなんだ! 聞き逃せないぞ! 変質者予備軍がいるのかこの孤児院には!?
「はーい。どなた様です、か!? しし、神軍!! どうしてこんなところに! 」
俺が前途多難だと冷や汗を流しているとドアがガチャっと開かれた。中から出てきたのは14歳ほどの女の子。その女の子は俺達というより、後ろのアリエル達を見て驚きの声を上げる。
「母さ〜ん! 神軍が来たよー! どうしよう! 」
あわわわと後ずさった女の子は勢いよく振り向いて大声を上げた。その声色はまるで、お母さ〜ん! サンタクロースきたよー! どうしよう! にそっくりだ。なに、こいつらエイバではそんな扱いされてるのか?
「なんだって!? 何でこんなところに神軍様が! クィレル、粗相をするんじゃないよ! 私が行くまで丁重にもてなすんだ! 」
俺が後ろを振り向いてこいつらがサンタ? いやいや、ないない。百歩譲って仮面ライ◯ーだろと思っていると何処からか知らないがどデカイ女性の声が鳴り響く。
「ど、どうしよう。神軍が神軍がー! 」
女の子、クィレルさんはパニックに陥っているのか玄関から見える階段に向かってなぜか這い蹲って移動して行っている。何やってるんだこの人。
「突然訪ねてきて申し訳ありません。大丈夫ですか? 」
俺はそんなクィレルさんが見ていられなくなったので、歩み寄ってしゃがみ込み微笑む。クィレルさんはしゃがみ込み込んだ俺に目線を合わせてお礼を言ってきた。
「あ、ありがとう。僕は誰? 神軍を引き連れていてその姿。まるで‥‥イヤァァァ!! 」
クィレルさんは最初は俺のことが誰だかわからなかった様だが、俺の制服とアリエル達を見て気づいた様で絶叫を上げる。
「母さんどうしよう! 」
「ちょっと待ちな! ジェームズ! ズボンを脱ぐなぁぁ! 」
絶叫をしばらく上げ続けたクィレルさんは先ほどと同じ様に後ろに勢いよく振り返り大声を上げた。しかし帰ってきたのはなんの解決にもならないどデカイ女性の声だった。
へ〜ジェームズくんズボン脱いでいるんだ〜って! さっきのズボン履くもんかって言っていた変質者予備軍じゃねえか!! 名前覚えたぞ! ジェーームズ!!
「ジェームズはいつもズボン履いてないでしょうが! そんなことよりもルディア様が来たァァ!! 」
なんか楽しくなってきた俺も同じ様に心の中で絶叫を上げていると、クィレルさんはドン! と床を叩いて俺が来たと叫ぶ。というかジェームズくんはいつもズボン履いてないのかよ‥‥。
「それは本当かい!? 」
「「「イヤァァァァァ!! 」」」
俺がジェームズくんの驚愕の事実に驚いているとティーダ孤児院のあちこちから絶叫が上がった。もうなんなのこの孤児院‥‥。




