可愛がらないで下さい中編
バトル部分かなりかきたしました。
ちょくちょく加えてすいません。素人なので暖かい目で見てくれると幸いです。これからも宜しくお願いします。
「ハアハアハア、横腹痛い、足痛い、吐きそう。」
体調不良のフルコースを味わいながら走っていると、後ろから教官ことラインハルトさんが剣を振り回し唾を撒き散らしながら追いかけてくる。
「オラアアちゃっちゃと走れエエエエ。みじん切りにされたいのかアアア。リュウタ〜〜!!」
何あの人バーサーカ化してんのオオオオ!?剣持ったら人変わるタイプか!?
「ギア上げろオオオオ!お前以外全員終わってんだぞ!モタモタすんなアアアア〜〜!!えdckっhckへrkvgてkgrっくぇいyfrvjへf」
うわ!剣投げてきやがった!しかも最後の方興奮しすぎて何言ってんのかわかんねーよ!あと少しあと少してゴールだ!これでゴー‥‥
「うえあwsれゆげえいふぇhskjvb」
ル……あの人最後はキチガイになちゃったよ。俺はゴールしたが、先生がキチガイになってしまったのでしばしの休憩になった。
ーーーーーーーしばらくお待ちくださいーーーーーーーー
「ん、んさっきは少しばかり興奮していまいましたが、問題ありません。さて次は適当に2人1組を作ってください。模擬戦をします。」
何が問題ないのか小一時間問い詰めたいが、まあいいだろう。それにしても、模擬戦とか俺からしたら公開処刑と変わらないんですけど、どうなんでしょう教官?
「あの〜教官、模擬戦ていっても多分俺ステータスが違いすぎて戦いにならないと思うんですけど?」
「いや勝ち負けの模擬戦ではないので大丈夫ですよ。」
何が大丈夫なのでしょうか?何を持って大丈夫なのでしょうか?さてはまだキチガイから戻ってないな!そうに違いない。
「今の勇者様方は、急激に力を得て感覚が馴染めてないんです。このままでは、少しの失敗が生死に響く戦闘でミスを犯して死んでしまったということが起こりかねません。こういうことは、強い魔物を倒して急激にレベルアップした場合に起こるんですが、今回の場合は勇者召喚によってですね。そのための模擬戦です。」
なるほど〜ってそれ俺に関係ないじゃん!何?その贅沢な悩み。勇者(笑)の前で言うとか喧嘩売ってんの? 買うよ?買っちゃうよ?いいの本当に買うよ?やっぱ返してくださいって言っても返さないよ?
……やっぱ買わな〜い面倒くさそうだし?俺勇者(笑)だから許したあげる。命拾いしたな。ハッハハハハハ
はあ〜〜惨めだ。
「な〜龍太〜やろうぜ〜俺ちょーど組むやつ探してたんだよ。なっ!いいだろ?」
高木がプルンプルン腹を揺らしニヤニヤしながら近ずいてきた。こいつ、俺に力が無いとわかってからやたらと絡んできやがって、どうせ勇者(笑)にかって俺強えええとかやりたいんだろ?勇者(笑)はそんな姑息な手には引っかからないぞ!必殺技(降参)の使用も辞さない。
「いいぜ。血を見る羽目になるがな!(俺のみ)」
ニヒルな笑みを浮かべながら言うと高木の顔がみるみる赤くなっていく。
「吠えずらかかせてやる!」
お腹を揺らしながら消えていった。
「ではまず正義様と姫野様お願いします。」
誰だ姫野って?ああ!思いだした!先生だよ先生。そうだったそんな可愛らしい名前だったんだ。
プププププップププ
あの口調で姫野、似合わね〜〜!!
笑いを堪えていると
「滾る、この血液が沸騰するかのような感覚ゾクゾクする。壊したい、すべてを!さあ早くやろぜ!」
勇者として召喚されたはずの先生が何処ぞの戦闘民族のようなことをいっている。先生生まれる世界間違ったよね?絶対そうだよ。
「そうかお前もそう思うかジョニー、そうだよな。ああ分かっている、言わなくてもわかってるってデップ。」
何やってんだあいつ?自分の筋肉と話してるぞ。
「先生といっても手加減はしませんよ。ジョニーとデップ二人合わせてジ○ニーデップの力を見せつけてやりますよ。」
何言ってんのオオあいつ!とうとう頭がいったか!くると思ってたよこの日が。なんせ智力10だし。
「双方よろしいですね?では始め!」
合図とともに駈け出す両者。
先に仕掛けたのは、先生だった。
「【破壊の心得】、【必滅の拳】、【体術:縮地】!!」
目が怪しく光り、両腕から黒色の蜃気楼が噴き出す。縮地を唱えた瞬間、点と点を移動したように正義の目の前に姿を現す。
「【体術:瞬撃】」
黒色の蜃気楼を纏った拳が高速で正義に迫る。
「【不動】、【魔鉱装甲:アイアン】!!」
正義が、スキルを発動し全身鉛色の仮面ラ○ダーのような格好になった。
ズガガアアアアン!!!
腕をクロスして衝撃に耐えている正義。一瞬拮抗したが正義が押し負け訓練場の壁まで吹っ飛ばされた。あれ、死んで無いよね?
「効きますねー。でもここからが本番すっよ!【魔鉱装甲:アイアンガード】!」
そう唱えた瞬間両方の腕にバックラーの様なものが出来ていた。
「そうじゃなくっちゃなー、ウォーミングアップで倒れられちゃぁー壊しがいが無いってもんだぜ。」
顔に良い子には見せられない表情を浮かべる先生。と言うよりなんで平然とスキルつかってんの?使い方習ってないですよね?
「教官、なんであの二人スキル使えてんですか?」
「? 龍太様は声聞こえないんですか?」
……は?なにいきなり電波なこといっちゃてんの?
近衛騎士団団長、キチガイ、電波な教官。
どんだけキャラ立てればきがすむんですか?
「声ってなんですか?全く聞いたことないんですけど?」
「ああ!、龍太様は『技』使用可能なスキルお持ちでないんでしたね。例えば体術の場合レベル上がっていくことによって、使用可能な『技』が増えていくんです。レベルが上がったとき使用可能になった『技』を知らせてくれるのが頭の中に聞こえる声なんですよ。」
確かにな、歩くとか睨むとか妄想に技あるわけないよな。
で、みなさんその声聞いたことあると……理不尽だ~~!!聞きたいよ声!どんな声してんの!?ものすごい気になるんですけど!なにがなんでも『技』とったる。
「じゃあ私も本気出すとするか。【必滅の脚:ディザースターレッグ】 【必滅の拳:ディザースターナックル】!」
腕から出ていた黒い蜃気楼が脚からも吹き出し、その蜃気楼が、徐々に集まって、黒いガントレット、黒いグリーブになった。
……どんどんヒール見たいな見た目になっていきますね先生。
「他のスキルと魔力の消費が桁違いだな。今のレベルじゃあ5分ってとこか、さあ やろうぜ。」
「行きますよ!」
さっきとは反対に今度は正義が、仕掛ける。
「【盾術:シールドストライク】!」
両腕のバックラーを構え、残像が残る速さで突っ込んでいった。それを先生は、ニヤリと笑い腕のを前に突きだした。そうただ突き出しただけである。あまりの行動に正義が面食らったようだが、今さら止まれない。
あふない!っと誰かが叫んでいたが、次の衝撃的な光景に声を失う。
バックラーが腕にぶつかった瞬間砕け散ったのだ。
「っな!?」
バックラーがぐたかれたショックからか動きを一瞬止めてしまう。その一瞬が致命的だった。
「そこだぁ! 【体術:翠月】 【体術:紅蓮落とし】 」
まず目にも止まらない速さで脚払いをされ、炎を纏った踵落としが腹に突き刺さる。
あまりの衝撃に全身を纏っていた、鉛色の鎧にヒビが入り、顔覆っている部分に関しては、碎け散っている。
「これで、最後だぁぁ!!【体術:砲撃】!」
地面に跳ね返り空中に浮いている正義に光速の正拳突きを食らわす先生。正義は、鉛色の鎧をバラバラにされて壁にめり込んだ。
「試合終了!正義様を医務室へ!」
訓練所がら正義が運び出されていく。よっ、容赦ねー、おっそろしいわ。
「フフフ、ハハハハ、アッハハハハ!!」
先生の高笑いは、しばらく続いた。
次はバトル祭りじゃーー
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