第一章:この学園には便利屋というものがあるらしい?(3)
第三体育館は佳奈に聞いたところ、主にバスケットボール用の体育館らしい。
「えー、これより栄櫻学園高等部入学式を始めます。起立、気をつけ、礼!」
「「お願いします!」」
「まず私が、高等部教頭の八田為造です」
「続いて、36回生学年団の先生方の紹介を行います」
「学年主任の富岡民子先生、担当は数学」
「副学年主任の副島文也先生、担当は社会」
「一年A組担任、水島弥生先生。担当は現代文」
「一年B組担任、近藤亮太先生。担当は化学」
「一年C組担任、藤村菜々未先生。担当は英語」
「一年D組担任、今野和美先生。担当は古典」
「一年E組担任、村山賢一先生。担当は数学」
「一年F組担任、有村隆一先生。担当は英語」
「それでは、各担任よりクラス分けを発表してもらいます。まずA組、水島先生から」
「……はい」
「声ちっさ!!」
マイクでギリギリ聞き取れるほどの声量に、俺は思わずツッコんでしまった。 さっきの教頭先生にジロッとにらまれてしまった。
「8番、遠藤桜子さん」
へぇー、桜子はあの人が担任なんだ。俺はむしろC組の藤村先生がいいな、美人だし。
「24番、勅使河原淳君」
あー、俺はA組か。桜子が手を振ってくれたし、当たりのクラスかもしれない。
「26番、西島佳奈さん」
おっ、佳奈もA組か。見知った人が多いから心強い。
「1年間よろしくな」
「こちらこそ」
「よろしくねー」
そこからF組まで発表され、各クラスでホームルームがあるため、俺は二人と共にA組まで向かった。
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『~ようこそ栄櫻学園便利屋へ~』、略称「よう栄えい」です。
転校生・ジュンと、ちょっとクセのある仲間たちが巻き起こす、
学園ドタバタ便利屋コメディをどうぞお楽しみください!
本作は【毎週6話更新】を予定しており、全60話完結を目指して連載中です。
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次回は【5月5日(月)】に更新予定です。よろしくお願いします!