地獄
ある男が仕事でのストレスやそれを元にしたミスを苦にして自殺をしてしまった。
三途の川を渡りあの世に渡ったその男は、自殺に至ったその状況に同情こそされるが、しかし自殺は罪悪であり、罪は罪ということで地獄行きを宣告されてしまう。
「ああ、現実が辛くて自殺したというのに、あの世に来てもまだ責め苦が待っているのか。どうすれば良かったんだ」
男は涙を流して自殺したことを悔いながら地獄へと落りていく。そして地獄で待っている責め苦を聞いた男は、さらに嘆いた。
「一日九時間の労働で休憩は三十分、八日あたり二日間の休みだって? そんなに楽ならなんでもっと早く自殺しなかったんだ」
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