平凡に1ヶ月が経過
1ヶ月後の話となります。
…あれから1ヶ月…経過したけど変わり映えがないなぁ…
ジャスパー…父上は作業だしアシェリー…母上は刺繍とかしてるし…
僕はと言えばメイドに抱っこされてるし…
平和過ぎねぇか?…でもそろそろあいつが来る気が…
_バンッ
ほら来た…
「ジャァァスパァァァー!!」
うっるさっっ「あぶぅ…」
「誰か来たようですねアーシャスお坊ちゃま〜。あの感じだとルビン騎士団長様ですかね?」
ルビン?ルビンと言えばルビン・スタイン騎士団長か…?
「おぉ!セレンちゃん!まだここで働いてんのかぁ!!ん?そこの小僧は誰だ?」
こっ…小僧…!?一応公爵令息なんだけど!?
「ルビン様!此方にいるお坊ちゃまはゾルピデム公爵家の御令息ですよ!」
「ええっ!?ジャスパーの野郎子供いたのかよ!?」
約1ヶ月前だけどな…「あぶ…」
「約1ヶ月前にアシェリー様がお産みになられましたっ!」
この騒ぎで父上は来ないのかよ…
_タッタッタッタッ_バンッ
「おい!ルビン!来るなら前々から連絡をと何度も言ってるだろう!」
あっ…父上だ…
「ジャスパー…すまねぇ…本来3ヶ月で終わる筈が早くなって2ヶ月で終わっちまって…」
「で?書く時間が取れなかったと?」
「うっ…すまねぇ…」
ありゃりゃ…父上もキツイけどルビンも言わなかったのか…
_コツコツコツコツ_キィィィ
ん?母上か?
「あら?ルビンじゃない?いつ来たの?」
「アシェリー様…ついさっきですね…」
「やぁ、アシェリー…ルビンのヤツ連絡も無しに来ちゃってね…」
わざわざ言わなくても…と思う…「あぅ…」
「あら…その位いいじゃない!怪我も無しに帰って来るだけでもいい事よ?」
流石母上だな…
父上も懲りる…だろ?多分…
「そっ…そうだなアシェリー…ルビン」
「へっ…はっはい!」
「良く…良く無事で帰ってきた…」
「あっ…ありがとうございますっ」
おめでとう…ルビン…
「1週間だ…」
ん?「へ?」
「だから1週間だ!1週間だけ休暇をやる!存分に休め!」
ええぇぇ!?「ええぇぇ!?」
マジかよ父上…普通に良い公爵だ…
「いっ…良いんすか?」
「良いと言っている…」
「っ…!ありがとうございます!」
なんか…日本で言う良い上司とその部下みてぇだな…高校生だった僕には分かんねぇけど…
「あらあらうふふっ♪優しいのねジャスパー?」
「いっ…良いじゃないか…アーシャスとアシェリーの前なんだ…カッコつけたいだろ…」
「まあっ…!」「あう…!」
見直したぜ!父上よ!
「なっ…何だよ…」
「中々いい所もあるじゃない♪」
そういえば僕生後1ヶ月って事になるんだよな?
離乳食的なもんはまだなのかな?まだミルクか?
「セレン?離乳食持って来てくれる?まだ歯が生えて無いから細かくね?」
「こちらにございます!アシェリー様!」
離乳食…だけど普通の離乳食より細かいな…僕が食べやすいようにか?
「うんうん♪この細さがまだアーシャスには丁度いいわね♪」
やっぱりそうだな…僕まだ歯生えてないから仕方ないけど…
「はいっ♪あ〜ん♪」
恥ぃ…恥ぃけど食わねぇと…
「あぁ〜…むっ…」
んむっ!?離乳食が上手く感じる!やっぱり赤子だからか!
「うん♪良い子良い子♪」
撫でられるのは慣れないな…
これからは歯が生えるまでこの離乳食かぁ…
耐えれる…かな…?
ちょこちょこ言葉が変わったりしてます。
皆様の読みやすい様に解釈して頂けると幸いです。