カフェに向かう道中(途中経過)
レターンさんが馬車から降りて聖女…名前は知らないから…ちょっと耳を当てて聞いてみるか…
「貴女のような高貴なお方が何故こんな街中にいらっしゃいますの?」
「だってぇ他の皆さんが『レターンさんが後輩さんとカフェに行く』って聞きましたからぁ♪」
後をつけてたのか?馬車を?
「後をつけたってことですのね…卑怯な方法ですわ…」
「招待してくれないレターンさんが悪いんじゃないのかしら?」
理不尽な理由だな…
「私は後輩の進級を祝う為にカフェに誘ったのですわ…誘う理由もないはずですわよ?」
「まぁそうよねぇ…でも"聖女は居るだけでも光栄"と巷では言われるのよ?」
「はぁ…いい加減にして下さいまし?ナイロアン嬢…そろそろカフェの予約時間ですの…茶番に付き合う気はないですわ…」
ナイロアン?どこの家紋だ?
「あら♪茶番だなんて…そんなつもりで引き止めた訳では無いわよ?」
「ならなんですの?カフェに招待しろと?」
「そう!正解よ♪さぁ!招待してくれます?」
「図々しい人ですわね…残念ですがカフェには私達、3名しか予約しておりませんの…」
「予約?そんないいカフェに行くの?」
「あら…知りませんの?最近できたカフェでお料理が美味しいと言われるあそこですわ♪」
「まさか…テーナハルム!?あそこは予約するのが難しいと言われてます!まさか後輩の為だけにあそこの料理タルトタタンを!?」
テーナハルム?そんなカフェあったんだな…それにタルトタタンって…リンゴタルトの事だよな…言い方は変わらないんだな…
「私を誰だと思っておりますの?セークレスト王国第三王女のレターン・アモン・メリット・セークレストですわよ!そのくらい朝メシ前ですわ!」
「よく言いますね…私はこの国ソルシエール王国の聖女!リエラ・ムタルシ・ナイロアンです!聖女の私を侮辱した罪!思い知らせてやりますよ!」
思い出した…ナイロアンは伯爵家だ…だったら公爵家の僕とレターンの王家にエラの王家の方が地位は高いから勝算はある…
「んぅ…?アーシャスくん?どうかしたの?」
「エラ…ちょうど良かった…この国の聖女のこと教えてくれる?」
「ん?聖女?ナイロアンのことでしょ?」
「まぁそうだね…ナイロアン嬢のことを教えて欲しい…」
「アーシャスくんのお願いなら…私で良ければいいよ!」
「ありがとう!じゃあ詳しくお願いできる?」
「うん!まずね…?」
これはお母様から聞いたんだけど私たちが1歳の時にアーシャスくんのところで宴があったんでしょ?その時にルシェって人が来たはずなの…それで伯爵家に配給品を取られてたんだけどそれを隠蔽したの…記事にもなったんだけどそのリエラさんに聖神力があったの…でもそれは"嘘"だった…それは姉のリナベラの方だったの…でもリナベラさんは言わば奴隷みたいな扱いだし…居ないも当然の対応だったから…リエラさんは自信が聖女だと言い張ってるの…
そんな…リエラが聖女だと思った…確かに小説で『許さない!』って言ってたのはリエラ…リナベラはいなかった…
「ねぇアーシャスくん…私は何をすればいいの…?」
「じゃあ…リナベラさんの居場所を突き止めて欲しい…もちろん騎士さん達に頼んで…分かったら手紙で教えて欲しい…」
危険を犯してまで探して欲しいわけじゃないけど…
「うん!わかった!」
カタンッ
「あら…エラさん起きましたの?」
「あっ…はいレターンさん!」
「元気でいいですわね…そろそろカフェの方に行きましょうか…野暮用は済みましたので♪」
「そうですね…そうしましょうか!」
カフェでは何も無いといいんだけど…
読んでくれてありがとうございました!
いつも3桁を超える人達が見てくれていて嬉しいです!
1本づつしか投稿出来ないのが残念ですがそれでも頑張ります!




