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45.色々考えて作ってみてね!

「ハンバーグは中にチーズを入れたり、焼いた後にトマトで煮込んでもいいし、他にも色々ソースがあります。デニス達も色々発展させて考えて作ってみて下さいね。チーズケーキはおいしいですが、これもまだまだです。私がうろ覚えですのでこれよりももっとおいしくできる配分を考えてみてください」


「これでも、まだまだ……」


 デニスが愕然とした表情で一口残った自分のチーズケーキを眺めた。


「チーズケーキにも色々種類があります。スフレチーズケーキ、レアチーズケーキ、バスクチーズケーキ、今日のはベイクドチーズケーキといったとこかしら」

「そ、そんなに、種類……が……?」

「ええ。残念ながら私はそこまでレシピは分かりませんが。チーズケーキに果物のソースをかけたり、生地に混ぜ込んだり、これも色々出来ます」


 生地に混ぜる……。とデニスが呟きながらチーズケーキを口に入れゆっくりと咀嚼した。

 そして毎度ながら私がデニスと話をしている間にエルとダナはおかわりをしていた。食いしん坊共め。


「あ、それと明日の夜の分ですが、鳥肉を一口大……よりちょっと大きくてもいいかな……に切ってガーリックのすりおろしたもの、ショウガのすりおろしたもの、酒、塩、パプリカで味付けしておいてください。塩はほんの少し多めで。味付けをしておくのは時間があれば今日でもいいですし、明日の午前中でもいいので。あと明日のデザートの分のレシピは今日の夜に書き出して後でダナに届けてもらいますね」


 醤油がないから唐揚げはちょっと物足りない味になるかもだけどねー。醤油欲しいよ。


「かしこまりました」


 デニスはこくりと頷いた。


「どうです? 調理方とか色々とやってみましたけれど」

「はい。戸惑う事も多いですが、しかしどれも本当においしく、味が奥深くて」

「それが分かればもっとおいしく作れるようになると思います」

「はい。皆も……食べた人が皆笑顔になるんです」


 ですよねー! 分かるー!


「あの、チーズケーキをもっと作ってもよろしいでしょうか?」

「え? ええ、いいんじゃない?」

「あの、甘い香りが……その、他の使用人達が、何を食べていたと……その……」


 ああ……ダナみたいな人達がいるって事だね、と私は苦笑をもらした。昨日のパンケーキもおいしい甘い匂いが漏れてたか。


「いっぱい色々作って皆を笑顔にしてちょうだい」

「はい」


 デニスを筆頭に料理人全員が頷いた。



 さて、夕食までまだ時間があるなー。


「テオドル、街の燻製肉を作る工房と鍛冶屋? に行きたいのだけど? あとダイズを作っている農家の方はいるのかしら? 話が聞きたいの」


 時間があるのでサロンに行ってエルとお話しようと向かっている途中でテオドルに聞いてみた。


「街に、ですか……」


 ちらりとテオドルはエルの方を見た。ああ、そうだった。私狙われているのかもしれないんだったわー。昨日今日と平和ですこんと抜け落ちてた。


「そうだな……昨日今日と不審な気配は感じない。このままずっとディアを閉じ込めておく事のもな……防御の魔法具は持たせているし俺も護衛に付く。……行ってみるか? そうだな、まずは朝の兵達の鍛錬に顔を出して見ないか? それでなんともないようだったら行ってみるか」

「やった! 兵の鍛錬、そういうのやってたんだね。知らなかった……あ、あとエルに聞きたい事があるんだけど、羊っている?」

「ん? 羊の魔獣か? オフツェか? オフツェなら壁の外に出ればいるんじゃないか?」


 おおう! いるんだね! じゃあソーセージいけるんじゃない? でも腸がなー……この世界の衛生面が信用ならんよねぇ……。

 魔法で浄化とか滅菌とか出来ないかなぁ……。


「あ、エル、魔法陣教えて!」

「早いだろ……あ、でも魔力を回せるのか……手からも出せてたしな……しかし、うーん……」

「ちょっと! ちょっとやってみたいー! お願い!」


 ついでに出来れば自分のズルいバッグも作りたいです! あ、私ってバッグ持ってなくない?


「明日バッグも欲しい! エルのズルいバッグみたいなの私も欲しい! 自分の魔力使うから!」

「あー……」


 どうするかな、とエルが悩んでいる。お願いしゃす! おいしいの食べさせてるじゃん! って、それ以上のもの貰ってるしお世話になってるけど。


「とりあえずちょっと見てみてからだな」

「はーい!」


 やったね!


「テオドル、箱みたいなのないかな?」

「箱、ですか?」


 何をなさるんで? とテオドルがきょとんとした。


「浄化とか滅菌とか出来る箱が欲しいんだよね」


 エルとテオドルがはてなマークを飛ばしたような顔で私を見た。まぁ、ですよね。何故そうなるか分からないよねぇ。だって私はソーセージとか食べたいんですもん! 朝から肉とか重いし! それにソーセージとか作れる工場出来たら雇用とか増えるじゃない? 雇用が増えれば路頭に迷う人も減るし。


「あ、街に孤児院とか、そういうのある?」

「ございます。そちらも行かれますか?」

「ええ……行きたいです」


 テオドルとエルが頷き、そしてエルがそっと私の頭を撫でた。

 

 

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