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逃げの魔術師

シティ「やっぱ体を動かすのは気持ちいいね!」


結局僕以外全員RUNしたが、当然と言うかなんというか・・・


トロイ「ぜ、全滅・・・」


男子生徒「はぁはぁはぁ・・・」


女子生徒「キャァァァァァ!シティ様かっこいい!」


シティ「これでイカサマじゃないのがわかったかな?」


トロイ「シティさんのRUNってまさか・・・」


シティ「ん?君はRUNしないのかい?」


まさかの指名された僕。


トロイ「いや、僕は遅いんで・・・」

シティ「それはRUNしないとわからないよ、君のRUN-Kは?」


女子生徒「シティ様、そいつは万年F5ランクのトロイですよ〜」

シティ「っぷ、F5だって!高校生ぐらいならEランクぐらいないと!」


トロイ「あ、あはは、僕本当に遅くて・・・」

シティ「ふーん、なら僕がレクチャーしてあげるよ、ほら、準備して。」


無理矢理立ち上がらせる、その際皆んなの、特に女子の目線は痛かった。


シティ「じゃあハンデで校庭半周 (500メートル)からスタートするよ。」

トロイ「え?」


シティ「更に、ほら5キロの重りを2つ足に付けよう。」

トロイ「それは・・・流石に・・・」


シティ「勝てるってかい?あはは、まさか、僕がF5RUN-Kに負けるわけ無いじゃないか!」


速車欄「ちょっとシティ!人をおちょくるのもいい加減に!」


女子生徒「キャァァア!シティ様かっこいい!」

男子生徒「おいトロイ!そんな奴ブチのめせ!!」


速車欄「ちょっと皆んな!」


体育生徒「それでは位置について、スタート!!」


開始の合図が鳴る。


スタートは約束通りシティさんより半周先、同時スタートだ。


シティさんは基本的に前に出る、多少スタートが遅れても気づいたら前に、そして派手に前に出る選手だ。


ついたあだ名が「魅せたがりの逃げ魔術師」


スタートして直ぐに僕は大股で一歩を大きく、なるべく速く前に、スタミナでは勝てないからハンデ分とスピードで行く!


シティ「へぇ、大股の逃げ勝負か。」


シティさんはガン逃げとは言えこれだけのハンデを背負ってるなら追えないはずだ。


500メートルの差であれば・・・


トロイ「はぁはぁ、す、スタートは先だったはずなのに・・・」


200メートルを走り、コーナーで後ろを見る、既にトロイがスタートした500メートル地点にいた。


トロイ「は、速い、本当に同じ早歩きなの?」


残り150メートル、もう少し・・・


シティ「早歩き?ノンノン、RUNだよ、トロイ君」

トロイ「な・・・」


嘘だろ、これがプロ・・・。


そしてゴール。


シティ「いやぁ、危なかった危なかった、ナイスRUN!」

トロイ「はぁ!はぁはぁ!」


シティさんは結局100メートル前に僕を抜かし、そしてそのままゴール。


その後ゴールした僕は倒れ込む。


シティ「そら、大丈夫かい?」


手を差し出すシティ。


それに応えるトロイは手を引っ張られ耳元で一言。


シティ「F5ランクの癖に僕のRUNするなんて生意気なんだよ、雑魚が。」


長い一言を言われた。



・・


・・・


気づいたら寝てた、教室で、時計を見れば8時!


トロイ「しまった、久々のRUNで疲れが。」


誰もいない教室で帰り支度をする。


教室を出ていき、校門を出る。


今日は散々だった、もちろん勝てるなんて思って無かったし、遅いのはわかってた、けど、あそこまで言われるなんて。


悔しい。


けど、久々にちゃんと走れて楽しかった、そう思ってる自分も悔しい・・・


トロイ「あれ、道工事中だ・・・しょうがない、裏道を・・・」


ん?なんか公園が明るい?


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