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ステータス無振りの俺が気がついたら世界最強の狙撃者になっていた  作者: 桜餅
パーティー最弱だった《狙撃者》が成り上がり、王になった話なんだが
9/20

皆との料理勝負~卵料理編~

俺は明日の大会に備えて家に帰った。武闘大会は明日の午前で五十人から十人、午後には残り二人となり、明後日に決勝戦が行われる。つまり、今日も合わせて三日続きで祭りが行われる。新たにパーティーに加わったコウジ達も一緒に、【瞬間移動】で俺の家まで帰った。


「移動に便利だな、このスキル」


「コウジもこのスキル習得したら?」


「そうだな、考えてみるか。っていうかカズキの家でかくね?」


「設計ミスっちゃってね...」


俺は皆に家の中を案内した。皆広さに驚いている。数多くある部屋の中から皆は、二階にある俺とサラの部屋の近くの三部屋を選んだ。五部屋全てが隣同士で固まっている。


昔俺達はお金が無かったので、野宿をしていた。なので皆、今日は宿に泊まる予定だったので、荷物を持って来ていた。今日は夜遅いので寝ることにした。


窓から日差しが入り込み、俺は起きた。一階から会話する声が聞こえてきた。寝ぼけながら階段を降りると、皆もう起きていた。最後に起きたのは俺だったようだ。大会が始まるまではまだ時間があるからご飯を食べたいんだが...


「第二回!料理対決ー!!!」


丁度料理を作るようだ。サラの料理をまた食べられるのか。楽しみだな...勝負ってことは俺らも作るのか?材料はいっぱいあるから大丈夫だと思う。


「カズキ、勝負する料理は前言っていた卵料理で良い?」


「いいよ」


今回俺は卵を茹でる料理の、ゆで卵を作ることにした。俺は完全に卵を茹でるのではなく、途中までしか茹でない半熟の卵が好きだ。俺は半熟卵を作ることにした。


コウジ達は皆で一つの料理を作るようだ。何の料理だろうか。俺は調理し始めた。卵を茹でる時間は体が覚えているので、多分できるだろう。俺は卵と水を鍋に入れ、【火炎】で温め始めた。


しばらく茹でた卵を鍋から出し、殼を剥いた。皿に俺は盛り付けた。そして最後に俺の大好きな塩をかけて完成だ。シンプルだが美味しいのが卵料理だ。俺のゆで卵はその利点を最大限に生かした料理だ。今回の料理はかなりの自信があるが、どうだろう。


「できました〜」


あのふわふわなフォルムは...スクランブルエッグ!!!口の中でとろける甘さが最高なんだよな。一気に俺はサラの料理に心が惹かれてしまった。楽しみだ。


コウジ達も完成したようだ。あれは目玉焼きだな。俺は白身の部分が好きだ。目玉焼きに何をかけるかは人によって好みが違う。俺は勿論塩だが、コウジ達はいつも醤油だったな。


「さあ、食べ比べをしましょう!」


サラがそう言うと、各自作った料理を机の上に並べた。最初に、コウジ達の作った目玉焼きを食べた。俺は塩を振りかけた。そして黄身を開くと、黄身がとろりと出てきた。


「いただきます!」


俺は一口食べた。白身に黄身が絡まっていてとても旨い。塩の香りとしょっぱさも混ざって更に旨い。


「おいしーい!」


サラはとても笑顔で食べている。気がついた頃にはもう皿から無くなっていた。次はサラの作ったスクランブルエッグを食べた。


「すごく輝いているな...」


俺は期待に胸を膨らませ、口に入れた。その瞬間、甘さと優しさに包まれた。何でサラの作る料理はこんなに美味しいんだ。


「う、美味いなこれ!」


コウジはとても驚いた顔で言った。フレアとヒカリも驚いている。サラはドヤ顔でこっちを見ている。


「サラ、凄く美味いぞ!」


サラはとても満足している。今食べているのに次、サラが作る料理が楽しみだ。それはコウジ達も同じだった。最後には俺のゆで卵を食べた。


体感で茹でたが、しっかりと半熟に出来ていたので良かった。ゆで卵を口に入れた瞬間、黄身がとろけた。この食感を味わえるから、半熟が好きだ。白身と塩のしょっぱさがベストマッチだ。


「やっぱカズキは料理上手だな」


「ありがとう、サラには及ばないけどな」


皆食べ終わったので、食器を片付けた。俺達は今日の大会に向けて準備した。コウジは俺に負けてしまったので、皆のサポートをすることになった。全員準備が終わったので、ステラナに【瞬間移動】で行った。

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