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ステータス無振りの俺が気がついたら世界最強の狙撃者になっていた  作者: 桜餅
パーティー最弱だった《狙撃者》が成り上がり、王になった話なんだが
8/20

コウジとの再開

「今日は夜からお祭りがあります。武闘大会までは時間があるので、屋台で楽しんでください!!!」


今日は楽しみにしていた祭りだ。武闘大会は賞金が出るので勝ちたい。今回の参加者はおよそ百名だとヒナミさんが言っていた。


サラは俺に屋台の横を通る度に、食べ物をねだってくる。俺は武器や防具に金を使いたいんだが、一年に一回の祭りなので俺も楽しむことにした。


「おいっしーい!」


サラは両手に食べ物を持ちながら屋台を回っている。俺も何か食べようかな...あの魚料理、良さそうだな。サラは味の濃い食べ物ばかり食べているので体を壊さないかが心配だ。


俺とサラは武器を買うために鍛冶屋に行った。俺は弓と杖を合体させた武器が欲しいと思っていたのだが、頼んでみたら作れるようだ。武闘大会までには完成するということなので、魔法を主軸にした戦い方も出来るだろう。サラは前に買った杖があるので、新しい武器は買わないようだ。俺とサラは、防具は普通に売っていたものを買った。


さて、もうすぐ武闘大会が始まる。入場門の前には多くの人が集まっている。参加者は観客者より先に会場に入った。もちろんサラも一緒にだ。


各自部屋に案内され、最終調整をするようにと案内人に指示された。俺は新しく作って貰った武器の装備スキルを見た。装備スキルとは武器に付いているスキルで、装備すると効果が出る。


俺の武器の装備スキルは矢を放つ時の威力の増加と、魔法の発動時間の短縮。ここまでは普通の武器でも付いている装備スキルだが、俺の武器は高い資金を払っただけに強い装備スキルがあった。【魔力塊槍】魔力で生み出すことが出来る矢で、五属性の魔力の効果が付く。かなり魔力を消費するので多用は出来ない。


武闘大会が始まった。参加者達は部屋の窓から観戦出来るようになっている。戦いの音と、歓声が混じりあって部屋の中で響いている。次はサラが戦う番だ。勝って欲しい。


「私が勝ちますよー!」


サラは自信満々で舞台に立った。相手は強そうな剣を持っている。近付かれたら《魔術者》のサラは辛いだろう。相手はおそらく《剣術者》だ。相手は中距離から魔法を撃たれたら辛いだろう。相性は五分五分といったところか。両者の実力差が勝負に出るだろう。


「勝負、始め!」


「【火炎】!」


「【加速】!」


審判の開始の合図と共に、お互いがスキルを使った。サラは様子見程度に【火炎】を撃っていた。相手は飛んでくる火の玉を避けながら、サラの懐に潜り込んだ。


「【障壁】!」


相手に切りかかられたサラは壁で身を守った。素早い反応速度だ。相手は攻撃に自信があったのか驚いた顔をしていたが、サラは余裕そうだ。


「私の勝ちですね...【魂吸収】!」


相手の心臓付近に手を当て、サラはスキルを使った。相手はぴくりとも動かない。なんだあの技、怖すぎやろ!勝負はサラが勝った。倒れて動かなくなった敵はサラが【生死保持】していたので、何とか意識が戻ったようだ。サラ、容赦ないな...まあ、死んでしまっても魔法陣から復活するから大丈夫だろうが。


俺の出番がきた。相手はどっかで見た顔だな。コウジじゃないか!あいつも俺と一緒に驚いている。よくあいつらと一緒にこの祭りには来ていたから、薄々いるかもとは思っていたが本当に会うとは。ここは俺が勝って強くなったところを見せてやる。俺は覚悟を持ち、勝負に挑んだ。


「勝負、始め!」


「【斬撃波】!」


「【吸収】!」


コウジは開始と共に剣を思い切り振り、衝撃波を出した。最初はいつもそうなので俺は落ち着いて攻撃を【吸収】した。


「俺もいくぜ、【火炎砲】!」


「やばっ!【回避】!」


俺の攻撃は避けられた。だが、よろけている。追撃すれば当てることが出来るだろう。


「いくぜ、【獄炎砲】!」


「やばいっ!」


威力が強すぎてコウジは燃え尽きてしまった。勝負は一瞬で終わった。コウジは魔法陣から復活した。


「勝者、カズキ選手!」


予選が終わったので、選手達は広場に戻った。サラを探していたら、後ろからコウジに話しかけられた。


「カズキ、いつの間に強くなったんだな。しかもフレアと同じ、《獄炎術者》に職業変更もして」


「いや、俺《狙撃者》なんだが」


「まじか、有り得ないだろ。あんな火力...また、俺達のパーティーに戻ってくるか?」


「ごめんな。俺、メンバーがいるんだ。目の前にいるサラってやつ」


俺の目の前で立ち食いしているサラを指さして言った。


「あ、あのSランクの《魔術者》。サラか!?」


「そうだが?」


「なんでSランクのサラとパーティー組んでいるんだ?」


「戦いで勝ったら弟子にしてくださいって、言われたんだよ」


「まじか、この短期間で強くなったな。俺たちをカズキのパーティーに入れてくれないか?」


「こんな弱い俺でも良いならな。よろしく」


「宜しくな」


何故か俺がリーダーになり、新たなパーティーが結成された。皆で一緒に過ごしたいが、俺の家に誘おうか...


「俺の家に来るか?」


「いいのか!?」


前からフレアとヒカリが来た。今話していたことを話すと賛成のようだ。また皆と住めて嬉しい。

貯めていた話が無くなってしまったので、投稿ペース遅れるかもしれません。最低でも5日に一話は投稿できるように努力します。

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