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ステータス無振りの俺が気がついたら世界最強の狙撃者になっていた  作者: 桜餅
パーティー最弱だった《狙撃者》が成り上がり、王になった話なんだが
7/20

魔法を弟子に教えて貰った

目が覚めた俺は外に出た。寝ている間に日は沈んでしまったようで、木々の間から綺麗な星が見える。涼しい風が気持ち良い。


「カズ〜、おはばんわ」


「おはばんわっ」


食べた後、お腹いっぱいになって即寝ていたサラが起きたようだ。昨日の焼肉は旨かった。晴れていて今日の星は綺麗だな。もっと星を見るためにまたあの草原に行こうか。お祭りを今度やるってヒナミさんが言っていたし、夜の街にも行ってみたい。


「サラ、草原に行って星見に行かない?」


「いいねー。星を見に行こう!」


俺はお得意の【瞬間移動】を使って草原に行った。俺は空を見上げた。おお、とても綺麗な星だ。木々の合間から見える星も良いが、空全面に広がる星も壮大で良いな。そうだ、


「俺のスキルの練習したいんだけど、良い?」


「いいよー。魔法しか教えること出来ないけど」


俺は近距離戦を戦えるようにするために、初級魔法を練習することにした。上級魔法を使うより初期魔法を使う方がクールタイムが短くなるため、連続で技を撃つことができる。そのため、初級魔法は近距離戦が強い。


「それじゃあ、初級五属魔法を教えてくれないか?」


「分かった。火属性の【火炎】からね。中距離で使う大きめの玉より小さめの玉を撃ってね。【熱耐性】ないと間近では自分に当たって燃えちゃうから」


俺は人差し指の先から出す様な意識で【火炎】を撃った。俺の火の玉は青い光を纏いながら、一直線に勢い良く飛び、大きな音を立てて爆発した。


「また青い炎だな...」


「魔力が高いから熱量が通常より多いんだろうね」


流石《魔術者》だな。魔法についてのことはよく知っているな。俺も勉強しなきゃ。魔法の威力が高いのなら損はないだろう。更に火の玉に魔力を込めることが出来るだろうか?俺は全身の意識を右手の人差し指に集中した。


「【火炎】」


俺の火の玉は黒い光を纏い飛んでいった。黒いのに光っているのが不思議だ。なにかスキルを獲得したようだ。目の前に文字が表示された。


ウルトラスキル【黒炎】


自分の力でもスキルは獲得することが出来るようだ。俺の持っているスキルの中でウルトラスキルは【百発百中】がある。かなり経験値が必要なので、無料で習得できるのは嬉しい。


「俺、二つ目のウルトラスキルを習得したぞ」


「え...ウルトラスキルって普通は一人一つまでしか習得出来ないんだけど」


「そ、そうなのか...」


「ウルトラスキルを二つも習得するなんて、流石師匠!」


ランクが高いお陰だろうか。俺、SSSランクらしいし。


さて、次は水属性の魔法を教えて貰おうかな。水属性魔法は空気中の水を集めて使う様なものだ。俺は《狙撃者》だから、他人よりも集中力が高い。そのため、操作をする系統の水属性魔法は俺に向いている。だが、雨が降らない日が続いている時は空気中の水の量が減るのが唯一の欠点だ。


「次は水属性の魔法を頼む」


「それじゃあカズ、【水弾】を一回撃ってみて」


「【水弾】」


俺の周りから水滴が徐々に集まり、水の玉になった。そしてある程度大きくなったので俺は前方に撃った。暫く飛んだ後に、水の玉が分かれて弾けた。これ、どの様な攻撃だ?


「これは相手に水をぶつけてチクチクする使い方と、相手の息を...」


こ、怖!


「他には、操って色々な形を作って遊べるよ」


俺はなんとなくサラを水でつくった。思ったより綺麗に出来た。サラは驚いている。


「カズの魔法は凄いね。私はもう、教える必要ないね」


俺は残りの三属性の魔法も練習をした。これで近距離戦の自信が付いた。中距離の上級魔法は本を読んで使い方を覚えておこう。


俺達は一旦家に帰って軽食をとった。食べている間に空が明るくなり始めた。新しいクエストを受けるためにまた街に行くか。


「それじゃあサラ、街に行ってクエスト探すぞー」


「了解、カズ!」


こんな感じの日常を俺はこれからも送っていく、強くなるために。

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