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ステータス無振りの俺が気がついたら世界最強の狙撃者になっていた  作者: 桜餅
パーティー最弱だった《狙撃者》が成り上がり、王になった話なんだが
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仲間に捨てられた

「お前はもう、必要ないんだ」


ああ、やっぱりな、俺は弱い。


「なんだあの攻撃力は、スライム以下じゃないか...」


コウジが険しい顔で俺に問いかけてきた。そろそろ限界だな。フレアとヒカリは心配そうに俺らを見ている。そもそもこんな職業に就いたのが間違いだったんだ。


俺の職業は《狙撃者》

コウジは《斬撃者》

フレアは《獄炎術者》

ヒカリは《聖職者》


今の流行りは近距離戦で火力の高い《斬撃者》や一撃必殺の《獄炎術者》などで攻める激しい戦術が主流だ。そして回復主要の職業、《聖職者》で体力を保つ。


なんとも恵まれたパーティーに俺はいたな。俺が要らないのも、納得か。


だが、俺の職業は弱くない。《狙撃者》には遠距離から攻撃をするほど威力が強化される。相手の隙が突けるからだ。だが、遠距離から狙っても俺の精度じゃ当たらない。威力が出ない。いつもあいつらに頼ってしまう。俺が足を引っ張っていることは気がついていたんだがな...


「すまんな、俺もまだ一緒に居たかったが...もう、辛いんだ」


辛そうな顔で俺の顔を久しぶりにじっと見てコウジは言った。このパーティーに誘ってくれたのはコウジだ、俺が一人で広場でいた時に声をかけてくれた。あの時はとても嬉しかった。


「ごめんね...君の分まで頑張るから」


少し目から涙が零れている。ヒカリは俺が実力不足で悩んでいたことにいち早く気がついてくれた。いつも二人でクエストを受けては経験値を貯めていた。


「恨まないでくれ...」


フレアは同じ中距離属性として、いつもそばで支えてくれた。戦闘の時には魔力が切れたら俺はよく回復薬をあげていたっけな...


いつの間にか俺の目。いや、全員の目から涙が流れていた。正直まだ一緒にいたいという気持ちは皆変わらない。だがみんなのためだ、俺は別れを告げた。


「今までありがとな...」


気が付いたら俺は森にいた。


「ああ、また一人か...」


必ずあいつらのためにも、強くなる。こんな俺でも共に冒険してくれた。今度は俺が手助けをする番だ。

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