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新興宗教教祖の異世界伝道記  作者: ゆーとぴあ
第一話 教祖は異世界に転移したようです。
8/49

魔物

前世で読みあさった「なろう小説」では、ステータスが命だった。


この世界にもおそらく魔物が出現するのだろう。


そうしたら襲われることもあるかもしれない。


そんな時に、こんなステータスでは即死んでしまうじゃないか。


本当なら転移の際にチートスキルとかをもらって異世界で無双するはずだったのに、神様が面倒くさがったばかりに・・・。


なんてことを考えていると、後ろの森から「ガサッ」と音がした。


「魔物!?・・・・にしては、かわいいな」


そこに居たのは羊のような動物、だが、地球のそれとは明らかに違っている。


まず二足歩行をしているし、二頭身ほどのずんぐりとした体形。


羊毛は鮮やかに映えた黄緑色をしている。


『ジョブ「覚悟者」のJPを200消費して、魔物のステータスを理解しますか?』


お、急に、ステータスボードが現れた!


しかし、ジョブ「覚悟者」?


確か、仏教用語で悟りを開いた者、という意味だったが、俺のジョブは「教祖」では無かったのか?


まぁ良い。


俺はとりあえず、頭の中で「はい」と念じてみる。


『ベリタスは、魔物のステータスを理解した!』


おぉ、できた。


っていうかおい、名前の略され方がベリタスになってるじゃないか。


「メェ~~」


魔物の鳴き声がしてそっちの方に向き直る。


するとそこにはさっきまで無かったステータスが表示されていた。




― ステータス ―


スレイシープ(0)

レベル:1

ジョブ:なし

HP:56

MP:70

攻撃力:5

防御力:6

魔力(風):8

素早さ:2

器用さ:2


混乱や睡眠の状態変化を得意とする獣系魔物。

動けなくした相手をウィンドカッターで切り裂いてくる。




おい、こいつレベルは同じでもステータスは俺より全然強いじゃないか。


こんなにかわいい見た目でも、やっぱり魔物なんだな。


というか、俺、いきなりかなりの大ピンチなんじゃないか?


「メェ~~」


しかし、スレイシープは襲ってくる様子はなく何やら鳴いてばかりいる。


『ジョブ「覚悟者」のJPを500消費して、魔物の言葉を理解しますか?』


「え?」

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