仲間
『スレイシープが仲間になった!
スレイシープにはまだ名前がありません。
ジョブ「教祖」のJPを1000消費して、名前を付けますか?』
お、これも、RPGらしい展開だな。
しかしようやくここでジョブ「教祖」が登場してきたな。
JPというのは、おそらくジョブポイントのことなんだろう。
そう易々と消費して良いものなのか分からないが、せっかく仲間になったんだ。
名前を付けないわけにもいくまい。
「なぁ、君の名前を付けようと思うんだが、何が良いかな?」
「なんでもいいよ!あなたが決めて!」
「そ、そうか・・・。そうだなぁ・・・。ラム」
『スレイシープの名前はラムになった!』
え!?
ちょっと口にしただけで決まってしまうのか?
しかも、羊型の魔物に子羊の肉であるラムなんて名前を付けてしまうなんて、ぱっと思い浮かんだとはいえ、自分のネーミングセンスに寒気がする。
「ありがとう!わたしラム!よろしくね!」
「うん。よろしく」
と言って、ラムの身体に軽く触れた瞬間に、ラムの身体がまばゆく光り始めた!
「え?どうしたラム!大丈夫か!?」
『ラムは名付けによってJPを1000手に入れた!レベルが21上がった!HPが274上がった!MPが330上がった!攻撃力が29上がった!防御力が31上がった!魔力(風)が36上がった!素早さが23上がった!器用さが23上がった!ラムはスレイシープ(人型)に進化した!』
けたたましく鳴り響き続ける、どこかで聞いたことがあるようなレベルアップ音。
その音が鳴りやむとそこには、先ほどまでとはまるで違うラムの姿があった。
その姿は完全な人型になっていて、羊特有の角と、人間では服がある部分だけが羊毛に覆われている以外は、人間とそう変わりない姿だった。
人間で言うと10代後半くらいの背格好をした、少女の姿がそこにあった。
「ん?うわぁーっ!ラム、お兄さんみたいになった!すごーいっ!」
ラムはとても嬉しそうだ。
「ありがとう!お兄さん!」
そう言ってラムは勢いよく俺に抱きついてきた。




