8話 亀は硬さだけが取り柄です。
ステータスの能力値を熟練度に変更しました。
現在大量のゴーストに追いかけられています。
なにが「この階層はもうクリアしたもんだ。」だ!
思いっきりフラグ発言してんじゃねぇか!
「うぉ!弾幕張ってくんな!」
後ろから様々な属性の玉が飛んでくる。
「サンダーバースト!サンダーバースト!」
2回ほどサンダーバーストを打ち、残った黄色いゴーストを氷魔法で倒すと………
ドサッ
・
・
・
「はっ!俺なんで寝てんだ?」
寝た理由……やった事と言えば、魔法を使ってゴーストを倒したくらいだし…
「状態異常系の魔法を使うゴーストでもいたのか?」
いやでもそれならサンダーバーストで死ぬ筈だ。
……魔法を使うのにも魔力がいる。
その魔力が身体から無くなりかけたから意識を失ってたのか?
さっきからずっと魔法使ってたしそうなのかもしれない。
「連発しずに適度に使ってけばいいか…」
そういうことにして俺はステータスを見る。
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名前:佐伯優
No:1
年齢:16
種族:人族
性別:男
レベル:1
熟練度
力:I
耐久:J
器用:I
敏捷:H
魔力:I
魔法属性:氷雷
ユニークスキル:
スキル:なし
偉業:なし
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「魔力がJからIになったのはまぁわかるけど、敏捷がHになった理由が分からん……逃げ回ってたからか?」
なんか腹減ってきたな……時々軽いものつまんでるけどそろそろ肉とか食うか。
「肉を焼くならこれでしょ!!テッテレテテッテーッテテー、モンハン肉焼きセット(ドラ○もんの真似)」
さぁ、これから始まる10秒クッキング!
まず、肉焼きをセット。
肉を置くと同時に音楽を付ける。
テンッテテン、テテテ、テテン、テテテ、テレテンッテレテンッテレテンッテレテンッテテテテテッチャン!
「上手に焼けましたー!」
そして肉にかぶりつくが
「…………せめて塩が欲しかったな」
そんな感じのダンジョン初お肉でした。(まる)
飯も食べたところでもう目の前に5階層に行く階段がある。
行くしかないでしょ!
と言うわけで行きますイきます逝ってきます。
「これまで器用、力、敏捷、魔力ときてるから耐久だよな…」
さぁ、どんな魔物が来る?
「…………亀?」
たしかに亀の外殻は硬い。今相対している魔物の亀は地球に存在するオサガメ…世界に2000頭しかいない巨亀並の大きさだ。
「皮膚も硬いのか?」
俺は一気に近づいて剣で亀のヒレ?前足みたいなところを斬りつけるが、ビクともしない。
逆に硬いものとぶつかる時に起こる振動が剣から手に伝わってくる。
「いったぁ!!!めっちゃ硬い!」
思わず剣を落としそうになるが気合で落とさずに一歩後ろに下がる。
「サンダーレイ」
指を亀の頭に向け、雷の光線を撃つ。
さっき剣で斬りつけた時はなんの反応も示さなかったのに、「サンダーレイ」を打った瞬間に何かを感じ取った亀は頭を甲羅の中に引っ込め、サンダーレイが甲羅に当たる。
サンダーレイは甲羅にあたり反射して壁に当たる。
「はぁ!?あの甲羅魔法反射ついてんのか?」
どうする。アイスシールドで挟んでも力は足りなさそうだし………
亀自体あんまり寒さに弱いわけでもない。
勝てなくね?
こいつスピードくそ遅いし、スルーするか?
俺は助走をつけて一気に亀の上を飛び越える。
そのまま走り去る。
「倒さずにスルーするのが正解だったのかな?」
また遭遇しても上を飛び越えて、亀と戦わずに階段を探していると大きな両開きの扉を見つけた。
モンハン肉焼きの秒数はゲームで実際に肉焼きして確認しました。
久しぶりに3DS使った。
ユニークスキルの案を誰か……感想で待ってる
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