表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/31

21話 リッチは魔法しか使いません

 大きな扉を開ける。前のミノタウロスの時と似たような扉だ。


「やっぱり軽いなー」


 この扉は見た目は重厚感があり、何百キロもありそうだが、簡単に開く。重さなど普通の家の部屋の扉と同じくらいだ。


 中に入るとそこにはボロボロに擦り切れたロープを着た宙に浮かぶ骸骨...いや、リッチか?


 ふらふらと浮かびながらも真っ赤な眼光でこちらを見る。


 リッチの全貌を見ると右手にリッチの身長並みの杖を持っている事に気づく。

 その杖は木を2本捻れさせたような持ち手に捻れた先には紫色の水晶玉がはまっている。


 次の瞬間その紫色の水晶玉が光り出し、俺たちに向かって闇色の何かが飛んでくる。

 それもご丁寧に俺とリューネに1つずつ。


 俺たちはそれをステップして避けて俺はサンダーレイを、リューネは風の魔法を放つ。


 だが、それをリッチは魔法に向かって杖を振ると、魔法が崩れ落ちる。

 その光景はまるで魔法がリッチの何かによって消滅されたように見えた。


「ディスペル!?厄介な!」


 ディスペルは多分魔法解除みたいな効果なんだろう。漫画やアニメでも時々出てくるし実際に今俺の魔法がかき消されたから。


「カタカタカタカタ」


 上手くいった。とでも言うように口...まぁ骸骨だが、口の部分をカチカチならし音を出す。


「いや、ディスペルは強いけど物理で殴ればよくね?」


 俺は剣を取り出しリッチに向かって進んでいくが、段々と身体が重くなってくる。

 よく見ると杖の水晶玉が僅かに光っている。


「デバフか?」


 リッチは俺の身体能力を一定値下げる魔法を使ったんだろう。

 段々と身体が重くなっていっていたのが無くなり今は身体重いがもう減ることはないと思う。


 だが、俺はそのくらいのデバフを気にすることなく進んでいくが、俺に向かって闇色の球をずっと打ち続けているが、俺はそれを冷静に避けて進んでいく。


 リッチが俺の方に集中している間に俺はリューネに目配せをする。


 俺が後一歩で剣が届くと言うところで

「やれ!」

 そう一言いい俺は剣で一切り入れながら後ろに下がる。


 すると横からかまいたちのような風の斬撃がこれでもかと言うほどリッチに向かって飛んでいく。


 リッチはそれに気づき俺から視線を外し魔法をディスペルしにいく。だが、普通に見えにくいものが沢山、数えきれないほど飛んでくるのは流石に全て消しきれずに切り刻まれていく。


 だが、それでも倒せない。


 ローブは切り刻まれてもうほとんどない。そして、そのローブの下にあった魔石が露出している。


 俺はその魔石を剣で傷つけるとリッチは消滅していった。


「ミノタウロスの方が強かったな......」


 そう、この戦いはリューネが居たとはいえ簡単過ぎた。

 ディスペルとデバフは少し予想外だったが魔法しか使えないリッチはとても弱く感じた。


 それならミノタウロスの方が強かった。


「ミノタウロスそんな強かった?」


 リューネがそう聞いてくる。


「あぁ、魔法は使ってこなかったけど、敏捷と耐久、特に力がおかしかった。」


「見た目はどんな見た目してた?」


「肌が黒くて、角が黒くて捻れてた。」


 それを聞いたリューネは顔を引きつらせていた。


「よく勝てたわね。それ、ちゃんと見てないからわからないけど多分上位種のミノタウロスね。」


「..........うっそだろ」



次でダンジョン出ます。ちょっと長すぎてだるくなってきてるころだと思うので



よければブックマーク登録と評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ