20話 上位種は相応の強さでした。
灰の上に乗っているいつもの魔石。それは今まで以上に大きく、そして歪な形をしていた。
まるで魔石と魔石を溶接でくっつけた様な形......
「......人工的に上位種を作ったの?」
魔石を手に取り眺めていたリューネが呟く様に口にする。
というか俺は上位種ができる原因を知らないんだが...
普通の個体が進化した個体としか知らないし...
「人工的に作られた上位種は置いておいて、天然の上位種はどうやって出来るんだ?」
「そうね、さっきはしっかり説明出来なかったもの...上位種の説明をするにはステータスの話をしないといけないわ。」
そう言ってオークの灰を地面に均等にならし、そこに土に指で線を描く様になぞっていきステータスを描く。
「ステータスは全生物に存在しているわ。」
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名前:
No:
年齢:
種族:
性別:
レベル:
能力値
力:
耐久:
器用:
敏捷:
魔力:
魔法属性:
ユニークスキル:
スキル:
偉業:
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「だから当然魔物にも存在するわ。だけど魔物は基本レベルを上げれないわ。能力値は上げれるけど魔物自体が偉業を達成するのが難しい。
だから進化は普通は出来ない」
たしかに魔物同士で戦っているのは見たことがない。いやもしかしたら戦っているのかも知れないけど...
「だから結果的に魔物が強くなるのは私たち人間と戦うとき...大人数をその魔物1人で倒して生還したり、自分より強大な人間を倒した結果、偉業とみなされて進化する。」
地面のステータスの偉業の所を丸をつけながら話していく。
「そして、私がさっき言った人工的に作られた上位種......それはダンジョンマスターだけが行える技。魔物を作り出すのは基本ダンジョンが自発的に行なっている。それはダンジョンが生きているから。だけどそのダンジョンに稀に頭脳と呼ばれるダンジョンマスターを生み出す。」
そこまで話して、リューネさんは一呼吸置く。
「私はこのダンジョンとは違うダンジョンでダンジョンマスターと話した事がある。その時に教えてもらった。
ダンジョンマスターは魔物を生み出す際、魔石を元にして生み出す。だけどその魔石を規定量の何倍にも増やすと時々レベルが上がった魔物を生み出せる。それが人工的に作り出す上位種。」
「まぁ、上位種はレベルが上がった魔物と覚えておけばいいわよ。」
そう言われてリューネは手に持っていた魔石を俺に渡す。
「これ、あげるわ。私には使い道ないし。」
上位種のオークの魔石を俺に渡す。けど、(これの使い道しらねぇーよ)
「おう、ありがと」
まぁ、持っといて損はないからポーチに詰める。
「てか、このポーチどんだけ入るんだよ。まだこの中に1年分の食料とか入ってんのに」
屋敷一個は余裕で入りそう。
10階層のオークは2階層のオークより若干強くなったかな?程度でそこまで違いが分からなかった。
やっぱり頭の中は筋肉で詰まってるんじゃないかな?って思うような事が沢山あった。
そしてようやくボス部屋に到着した。
前回と同じ材質の扉だが、書かれているレリーフは以前のものとは違い今回は宙に浮いているボロボロのフード付きコートとそれに立ち向かう男のレリーフだった。
ジョジョの疑問コーナー
今日ジョジョ2期のシュトロハイムが腹からマシンガンを撃つシーンでカーズはそれを何とかのモードで銃弾を全部中心で綺麗に半分に切っていたけど、あれやばくね?
カーズどんだけ早い速度で動いてんだよ。
確か銃弾ってライフリング?で超高速回転してるから半分に切るとか出来んでしょ!ってアニメ見てる最中思いました。
どれだけのスピードで切ってんだろ?
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