18話 オークはやっぱりオークでした。
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リューネさんは背負っているリュックの中から沢山の種類のポーションを取り出す。
「これが定番のポーションだね。」
そう言って数あるポーションの中から取り出したのは俺が飲んだことのあるポーションだった。
「回復ポーション?」
「そーだね。私は体力回復ポーションって呼んでるやつだね。1番ポピュラーなやつかな?」
次に出したのは中の液体が少し赤色が混ざったような色をしたポーションだった。
「これは力ポーション。文字通り力がちょっとだけ短時間上がるけどそのあと筋肉痛で死ぬやつね。」
力が上がるのはいいけどそのあとの筋肉痛がヤバそう。それも短時間しか効かないってのも。
次は緑色っぽいポーション。
「これは敏捷ポーション。敏捷が上がるけど筋肉痛になる。これも力のポーションと同じだよ。」
もしかして、熟練度を短時間上がるポーションだけど、代償としてそういう風になるのか?
それをリューネさんに言ってみると。
「いいえ?力や敏捷が自分の身体の限界を超えて上がるから、筋肉が悲鳴をあげるのよ?それが筋肉痛になるの。」
と別にポーションの問題ではなく身体の問題だった。
力や敏捷以外にもしっかりと魔力、耐久、器用のポーションもしっかりあり、それぞれ魔力は身体中が痛くなる。
耐久と器用は特にないが器用は知恵熱みたいなものになるそうだ。
「まぁ、今はこれだけにしとくわ。また見せるわね。」
そう言われ他のポーションと一緒にリュックにしまっていく。
「よし!魔力も完全回復したし、10階層に向けてレッツゴー!」
9階層もほぼ終わりに近づいていたようで1時間くらい歩き続けてようやく10階層の階段が見えてきた。
「これまでの法則からすると10階層のメインの魔物は力か?」
6から9階層で力以外の熟練度は出てきている。
てことはやっぱりオーク系統の力の強い魔物か......
「オークはやなんだよね。嫌なのは私だけじゃないと思うけど......」
「なんでですか?」
「2階層だっけ?オーク出たの。オークって男相手だと殺そうとするけど女相手だと適度に痛めつけてレイプしてくるから。」
たしかに、ゴブリンは腰巻を巻いていたけどオークは何も巻かずに全裸のフルチンだった。
まぁ、オークと言ったら陵辱とかだからな。1番に思い浮かべるの。
「じゃあ積極的に俺が倒してくよ。」
そう言って俺たちは10階層への階段を降りていく。
10階層は本当にただの洞窟だ。壁に魔水晶も埋まっていない。
俺たちは雑談しながら歩いていると
「しずかに......」
急にリューネがそう言い出して俺は静かになる。
そして、それで気づく。
遠くからドスン、ドスンと足音が聞こえてくる音が.......
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