16話 ごはんですよ
なんか昨日pvが急に上がってた。なんで?
ありがとうございます!
そのあとは俺が出した水で身体や髪を洗った。
あとで「私、魔法で水出せたけど...」とこそっと言っていたのは聞いていないふりをしておいた。
まぁ、まだまだ水はたくさんあるからいいけど。
「次の階層行きます?」
俺はお疲れ気味のリューネさんに尋ねる。多分だけどもう休むって言うと思うけど...
「今日はもう休ませてもらっていい?流石に疲れたわ。」
確かに今日は6階層、7階層と突破し、さらにリューネさんは結構な距離を泳いでいる。疲れているに決まっている。
「じゃあ今日はもう休みましょうか。」
俺は野営の準備をする。ダンジョンに入ってから今まで何度か野営の準備をしていたので今回はすぐに終わらせることが出来る。
まぁ野営と言っても寝床と焚き火、食事の準備くらいだが...
ポーチの中から今日の食材を2人分取り出す。
今日食べるのはなんの肉かわからないけど多分牛の肉とサラダ。それにパンやら米やらをいろいろ出しておく。リューネさんは多分米は食べたことないからパンを食べると思うからパンも出しておく。
火の元となる木の枝を拾い集めてきたリューネさんが帰ってくる。
かなりの量を持ってきていて両手一杯になっている。
それを俺が円状に置いた石の中に山を作るように3分の1程度置いて火魔法で着火させる。
轟々と燃え盛る炎の上に俺は2本ソーセージを木の枝に取り付けたものを炎であぶる。
適度に焦げすぎないように生にならないように焼いていく。
そして、丁度いい感じに焼けたものを一本リューネに渡す。
リューネが食べたのを見て俺も一口食べてみる。
パリッと言ういい感じの食感とともに中から溢れ出る肉汁。
そのあと口に残るなんとも言えない風味。
「なんか...最初は美味しいのかなって思ったけど後味がなんか...」
リューネさんの方を見ると同じ感じなのかこっちを見て苦い顔をしている。
「せっかく出してもらったものですけど...こう...何というか...エグみみたいなものが...」
俺たちはそっとソーセージを口から離し、火の中に突っ込んだ。
結局おかしかったのはソーセージだけで、他の肉とか野菜とかは美味しかった。
意外にもリューネさんは米が好きで見るのは初めてだったけど食べ出したら止まらなくなっていた。
本人曰く「こんな美味しい食べ物があったなんて!」と言っていた。
肉と米一緒に食べてみて?と言ってみたら米を肉で巻いて食べて「うまうま」と言いながら食べていた。
「ふぅ、新しい食べ物もたくさんあったし。私生きててよかったわ。」
そう言いながらもさっき俺が「地上にはもっと美味しいものがありますよ」って言ってしまったからめっちゃ張り切っていた。
火をつけたまま寝床に入り、この日は眠った。
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