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13話 ダンジョンの中に家がありました。

 俺は今ダンジョンの6階層にいる。


 6階層目は草原になっていて周りを見渡す限りだいぶ広いことはわかる。


 そして何もない草原だった筈の場所に何故こんな物が......


「なんでダンジョンの中に家があるんだ!?」


 そうダンジョンの中に家があった。家といっても屋敷とかではなく石で出来た中世ヨーロッパ系の家だ。

 柱は木で出来ており壁だけ石。屋根は煉瓦。前にグー○ル先生の画像で見たことあるような家がぽつんとそこに建っている。


 家の横には20×20ほどの畑でいろんな作物が育てられ、畑の逆側には柵があり、その柵の中には牛、羊、豚、鶏など家畜が沢山放牧されている。


 家の入り口まで行くのに薔薇の蔓で覆われた石の門を通り、家に入るための扉に着く。


「すいませーん!誰かいますかー?」


 大声で人を呼ぶ。横の畑を見る限り水やりをしたばかりなのか葉に水の雫が乗っている。


 しばらくすると扉が開く。


「はーい、どちら様ー?」


 扉を開けて出てきたのはとんでもない美少女。

 顔はタレ目でおっとりした感じ。ニコニコしている。髪は薄緑で後ろで緩く纏めている。身長的には俺より少し小さい165センチ程度だが、女性としては高いだろう。


 そして、なによりも気になったのは耳がエルフの様に尖っていたことだ。


 エルフといえば、耳は尖り、緑系統の髪色をしている。種族全員が美形。魔法に近い存在。エルフを思い浮かべたらこんな感じだろう。


 俺が女性を見てそう思っていたせいで、女性はずっと見つめられている状態になっていた。


「えっと、誰ですか?」


 そう言われて俺は思考の中から出て女性に意識を向ける。


「あぁ、ダンジョンの中に家があったから気になって来たんだ。」


「まぁ!またダンジョンが発生したのね!何千年ぶりかしら。」


 ん?また?何千年?聞きたいことはいろいろある。


「またとは?前にもダンジョンが出来たことあるんですか?」


「あるわよ。と言うかその時発生して、私はこのダンジョンに閉じ込められてしまっていたもの。」


「閉じ込められた?このダンジョンにって事ですか?」


 信じられない。このダンジョンに何千年も1人でいる。


「ええ、でもダンジョンが起動してない時は時間の流れが1000倍くらいになるから私的にはそんなに経ってないわよ」


 心配して損したよ......


「だけど1000倍になっても何年もここにいた。その為には食料は必要でしょ?丁度この下の7層は森になってて果実とか食べ物には困らないし、川も流れてるから水も確保できるし。」


 へぇ...7階層は森なんだ。川もあるのか。


「まぁ、魔法で水出せるから汲みにはいかないけどね。…話が長くなりそうなら家の中で話さない?」


「え、いいんですか?」


 まさか家の中におじゃまさせてもらえるとは......


「いいわよ。入ってらっしゃい。あ、靴はそのままでいいからね。」


 女性の足元を見ると靴をしっかり履いている。


「おじゃましまーす。」


 俺は女性の後に着いて行きリビング的なところに通される。


「飲み物は何がいい?ハーブティーと紅茶...くらいしかないわね。どっちがいい?」


「では、紅茶で。」


「はーい。」


 女性はキッチンで紅茶をカップに入れている。


「あのー、」


「ん?なぁにー?」


「名前って何ですか?」


「そう言えば言ってなかったわね。

 リューネ・イスタリアスよ。」


「リューネさんですね。俺の名前は佐伯優です。優が名前ですね。」


 多分だけどリューネさんは名前が前で後ろが苗字だと思う。


「ユウって言うのね。よろしく.............はい、おまたせ。」


 トンッとソーサーとティーカップを俺の前とリューネさんの前に置く。


「それじゃあ話しましょうか。」



ヒロイン?登場。


ソーサーはティーカップのお皿のことです。グーグル先生で調べました。


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