プロロロロロロローグ
以前書いていた処女作を自分なりに変えたものです。
内容は全然違うと思います。
血に染まった。
建物の壁、コンクリートの道、至る所に撒き散らされた赤黒く乾いた血。
その血はもう誰の血かもわからない。
手を繋いで死に絶える男女。
子を守り殺された親にしがみつき何かを叫ぶ子。
体の一部がないなど当たり前。
上半身がなく下半身だけ倒れているものもある。
そして
今もまだ血が飛び交っている。
知らない人が襲われ助けを求める。
だが、俺はそれを眺める。眺めていることしか出来ない。
俺はその場を見るのをやめ、後ろを向くとそこには……………
「****た…すけ……」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!」
目が覚めた。
ここは俺の部屋。特になんの変哲もないいつも通りの部屋だ。
六畳一間の部屋にベッド、勉強机、本棚、クローゼットが置いてあるだけの部屋。
「はぁ、はぁ、はぁ、またあの夢か……」
ここ最近同じ夢ばかり見る。
それも同じ場所、同じ風景、そして同じ場所で目が覚める。
自分の住んでいる街が血で溢れて、人が歩く足場もない程に地面に倒れている。
何故こんな夢を毎日見るのか……それはわからない。が何か………悪い予感が………
こんな悪い夢を見ても今日も学校はある。
ズル休みをしてもいいが一応ここまで皆勤で来ているので今更休むのはもったいないので行くしかない。
まぁそんな皆勤が欲しいわけじゃなく人生初の彼女と会えるから行くんだけどね!
ふふん!羨ましいだろ!
それも1000人中999人は可愛いと言うであろう美少女だ。ちなみに残りの1人はB専だ。
つまり可愛いのだ。そんな美少女が彼女になったら誰だって会いに学校に行くだろ?だから俺だって行くんだ。
学校まで歩いて向かっている途中
「ゆーくんおはよ!」
後ろから肩を掴んでそう言ってきたのは彼女の亜里奈だ。
「うぉ!ビックリした。亜里奈か、おはよう。」
なぜ平凡な俺が亜里奈と付き合えたのかはわからないがこの幸せなひと時を満喫したい。
俺と亜里奈は話しながら学校に行く。
「じゃあまた帰るとき待っててね!一緒に帰るから!」
「ほいほい、いつもの場所で待ってるよー。」
教室の前で亜里奈と別れて俺は自分の教室に入っていく。
俺は2年1組だが亜里奈は2年3組でほぼクラスとしては関わることはない。
「おう!今日も夫婦揃って登校ですか〜。相変わらず仲がいいですな!」
「夫婦じゃねーよ。おはよ、まさ。」
まさ、本名は本城正樹俺とは小学校からの仲でよくつるんでいた。みんなからは「まさ」と呼ばれている。
「そうは言っても満更じゃないだろー。」
「(ㅍ_ㅍ)」
「その目をやめろぉ!!!」
いつも通りの朝が過ぎ、昼飯を購買で買い午後の授業も終わり帰りになる。
うちのクラスは基本担任の先生がめんどくさがりで要件だけいったらすぐ終わる人なので帰りが早くなるため亜里奈を待つ事になる。
ちょっとした時間で俺はスマホで「小説家になる!」という自由に小説が投稿されているサイトで小説を読む。
読んでいる作品としては異世界ファンタジーものや恋愛系が多い。
最近なる小説からアニメ化する作品が多く、なる小説を知らない人でもアニメを見てなる小説の存在に気づく人も多いだろう。
小説の今日更新されていた分を読み終わり顔を上に向けると丁度亜里奈がこっちに来るところだった。
亜里奈が俺を見つけ丁度こちらに来ようとした瞬間、亜里奈のいる場所が光りだす。
「亜里奈!!」
俺は亜里奈に向かって走り出し亜里奈を光の枠から押し出す。
亜里奈を押し出すことが出来たが俺は光の枠の中に入ってしまい、そしてその光は俺を包み込む。
「……ゆーくん…どこ行ったの…?」
そんな亜里奈の声だけが騒然とした場所で呟かれた。
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