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最終話 月がきれいですね③

 眩暈、地面がなくなったかのような感覚がわたしに襲いかかる。

 わたしは、倒れ込んだ。




 目を開けた時、光がみえた。そこは、病院ではなかった。

 そして、そこは綺麗な夜空だった。

 大きな月と星がすぐそこにあるように見える。

 そして、わたしは宙を舞っていた。

 

 無重力状態の浮遊感とともに、月がわたしから離れていく。

 ゆっくりと、わたしは地面に落ちていく。

 最初の時とは、違ってもう焦りはなかった。

 帰って来たんだ。その安心感が強かった。


 たぶん、この地面の下には……。

 彼がいて……。


 少しずつ、地面が見えてきた。

 そこには、見覚えがある人影が待っていてくれた。

 わたしは、人影をめがけて飛び込んでいく。

 言葉は必要じゃない。もう、彼しか考えられなかった。


 わたしは彼の腕の中に包まれていった。

 

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