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この世にいるものいらないもの  作者: セキセキヤ
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努力しなければ何も生み出すことはできない。

才能があればしなくてもいいじゃないかという人もいるかもしれない。けど大切なのはそこじゃない。努力の価値っていうのは成功や失敗することじゃないんだ。

教室に着くと教室には皆が座っている。山川は黙ってただ見つめていた。


僕は教室へ迷わず進んだ。心配はない。


席へ着くと山川が淡々と声をあげた。


「よし、これでみなさん全員揃いましたね。起きてください。」


その一言で皆は目を覚まし、そして状況が把握しきれず動揺していた。暴れ出す者、抗議をする者、喚き泣き叫ぶ者。


しかしそれらの人々も山川の一言によって皆、静まり返った。


「ここにあなた方を閉じ込めた犯人がいます。その犯人を特定すれば先に進めます。しかしそれだけではつまらない。そこで規則を設けました。あとは机にある髪紙を参照してください。」


そう言うと山川は倒れた。教室はさらに混乱するかに思われたが、意外にも静寂のままであった。


しかし 今回は"あの声„ が聞こえた。


『えー校内放送、校内放送、みなさんはじめましてー犯人特定ゲームの前にあなたたちにこのクラスにいる裏切り者を特定してもらいたいのです。その者は一度死んだにも関わらず、この中にいるのです。そして記憶を引き継いでいるのです。つまりズルをしています。そんな人はこの教室には入れてはいけないのです。なのであなた方で投票して裏切り者を特定してください。』


少し肩が震えた。恐らく自分を指しているのだろう。しかし今回の声には初めて余裕がなく、焦って聞こえた。



(あの声の主は裏切り者を特定するだけであって、殺すとは言ってない、なら....いや僕から行く必要はない、僕は、生き残らなければならない…)



教卓には "投票箱„ と書かれた箱が置かれていた。


皆はただ騒ぎ、一向に解決策が出るわけもなくただただ時間が去って行く。


しかし異変はすぐに現れた。


なぜかみんなが僕の方を見始め、そして委員長の安楽が少し戸惑いながら訪ねてきた。


「どうして君はこの状況でそんな平気でいられるんだい?」少し疑いの目が強くなった気がした。


しかし返答しなければいけない。自分を守るための答弁を。


「逆だよ、委員長。この状況下で怖がり慌て続けたとしても何も前進しない。僕らがすることはただ一つ、協力して迅速にこの教室から出ることじゃないのか?」


そう言うと疑いの目から期待の目に変わりみな揃って僕に意見を求めた。


あまりにもみんなが同じ行動をするから、NPCと会話してようで気持ちが悪かった。


「赤松、俺らはどうすれば?..」


「赤松くん、私たちは助かるの?」


「赤松が俺らを正解へ導いてくれる!」


しかし僕はその期待を鼻で笑うかのように返した。


「協力は一人に頼ることじゃない。僕が言えることは答えじゃないよ。」


その瞬間期待の目はいつしか軽蔑の目に変わり、僕除いたクラスメイトが安楽を中心として話し合いをはじめた。


が、これといって良い意見も出ずにくだくだのまま時間だけが過ぎていった。


それでも最終的には正解、つまり赤松雄大を裏切り者とするということで話し合いが決まった。僕はただ成す術もなく唖然とその光景だけを見ていた。


(みんなも僕を必要としていない。僕の存在意義はなんだ。なんのために生き返ったのか?)


投票が始まり、みんな足速に投票箱へ紙を入れていった。


そしてまたあの声が聞こえた。


『えー校内放送、校内放送、一名を除いて投票の完了を確認しました。ただいまから結果発表をします。裏切り者は赤松雄大さんでしたー。ハッハハハハ』

今度の声に焦りなんて微塵も聞こえなかった。あるのは余裕と気味の悪さだけ。


そして2度目の物語は終わり、



赤松雄大はまた教室から消えた。

リア友に書くペースが遅いと言われたので速攻で書きました。次もできるだけ早く出したいです。もっと上手くなりたいのでコメントやレビューもよろしくお願いします。(追記)あと全体的にスペースなど入れて見ました。

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