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この世にいるものいらないもの  作者: セキセキヤ
2/10

START


2話


色々と整理がつかなかった。頭の中はグチャグチャだった。


クラスメイトの30名は死んだのではなく消えたこと、生き残りが2名ではなく5名ということ、そして謎の校内放送。


「生き残ったのは元凶の二人と俺らと委員長さんか。」


「ユウ、元凶なんて言わないでくれる?ただでさえ可哀想なのにもっと惨めになるわ。」


そう言ってこっちへ向かってくる2人。男の方が僕の顔を見て笑い


「んだよ、赤松その顔はまるで俺らになんか言いたそうだなぁ?」

この状況下でこんなことを言えるこいつが怖くてたまらなかった。


「…大澤くんと新崎さんはこの状況わかってるの?」

精一杯の力を振り絞って聞いた。しかしその頑張りを嘲笑うかのように軽く返されてしまった。


「マヌケでバカな30人が消えただけだろ?それより放送の方だ。今回の問題と言っていたということはこれがまだ続くってことだよな?」


今の僕にこいつを殴れるか。いや殴ったところでこの状況は良くはならない。ならば冷静に対応するしかない。


「そうだな。お前も消えたらただのバカでマヌケだ。」


一瞬場が静かになった後その話に割って入るように安楽が話し始めた。


「生き残った5人で協力し合いましょうよ!喧嘩なんてダメですよ。そういえば皆さんはどうやって答えがわかったんですか?」


その質問に大澤と新崎が答えた。


「自分からこんな変な教室入ったのなら仕方ないわな。」


「私はユウが自分の名前を書けって言ったからよ。」


そして続けて大澤が委員長の安楽へ質問した。


「あんた、俺らに情報提供を促してただろ。答えがわかったのならなんで伝えなかった?」


そう言うと困った顔で安楽が答えた。


「やだなあ〜ほら僕は委員長だからねみんなのために動こないとね。答えを教えちゃあみんなの為にはならないからね。それより残念だったね柏木さん。赤松くん以外殺すはずだったのに僕らが生き残ちゃって。」


気づいた時には柏木の震えは止まっていた。そして柏木はゆっくり立ち上がり、僕に向かって、少し微笑んだ。


「そんなことないから。安心して…ね?」僕はなんて返していいか分からず少し戸惑った顔で


「わかってる。大丈夫だよ。」と弱々しく返すことしかできなかった。


『えー校内放送、校内放送、こんにちは!そろそろ皆さんも落ち着きましたでしょうか?では次行ってみましょう。次は5人で話し合って一人を消してください。しかし今回も規則はありますよ。あとは先生に任せます、では。』


そう言うと倒れていた山川が立ち上がって、またも淡々と言い始めた。


「今回の規則は3つあります。しかし今回の場合は自ら規則を犯す可能性があるので注意してください。後は机に中に入ってる紙で確認してください。」


そう言って再び山川は倒れた。僕らは自分の席へ行き、さっきはなかった紙を机から取り出し、見た。またも端正な字だった。


その1 制限時間は1時間



その2 暴力行為は死を意味する



その3 嘘しかついてはいけない。(嘘がバレたら死)




ヒント その3は人によって内容が違う。




解答欄




____________

2話目です。リア友に読みにくいという指摘を受けたのでそこらへんを修正できたらいいなと思いました。最後まで見てくれてありがとうございます。

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