お守りの力
2人はペペローネに到着した。
ペペローネシティに高くそびえ立つ
塔の周りに、人混みができていた
「何があったんですか〜?」
ハカセは人混みの中の1人に質問した
「なんでも、お守りの力?
ってのが盗まれたらしいんだよ」
「にゃにゃ!?力、が盗まれた?
お守りが盗まれたんじゃないのにゃ?」
しばらくすると、
男の人達の話が聞こえてきた
どうやら、ガラムシティの工場の人達らしい
「炎を司るお守りの力がないんじゃ、
俺たちの作っている機械が動かせないぜ…」
「そうだよな〜
あの特別な部品は炎のお守りの作用で
熱を発生させることが出来ていたんだが…」
そのような会話を耳にしたハカセはハッと
した表情で話し始めた
「そうか、そうだったのか!
だからおばさんのクッキングヒーターも…」
「ちょっとハカセ!!
いったい何が起きてるのにゃ!?
オレっちにはさっぱりだにゃ…」
「ああ、キュウ。ごめんごめん
分かりやすく説明すると、
この街の歯車のお守りは
炎の力を司ると言われているんだ。
で、その炎の力に反応して熱を生み出す部品が
最近の機械には組み込まれているって訳さ!」
「にゃ〜つまり、その炎の力がなくなったから
おばさんのクッキングヒーターやみんなの
熱を扱う機械が動かなくなったってわけだにゃ?」
「そーゆー事!
だからクッキングヒーターにも
故障が見当たらなかったんだ」
「にゃ?でも、携帯コンロは?
あれも熱を使うにゃ!!」
「あのコンロはガスって言う物質で
火を付ける機械だから問題ないよ!
あー、でも二酸化炭素って言う
環境にちょっと良くない物質も出るけど…」
「にゃ!!良くない物質!?
それは危険だにゃ!!」
「だいじょぶ、だいじょぶ!!
キュマンシティにある自然を司るお守りの力が
二酸化炭素を浄化してくれるんだよ。
そもそも、蒸気機関だって二酸化炭素は
沢山発生している訳だし…」
ハカセの顔色が突然悪くなってきた
「マズいぞぉ〜
炎のお守りの力がないって事は、
ハグル・ムンドの約80%のエネルギーを
まかなっている蒸気機関システムも
動かなくなっちゃってるんじゃ…」
「にゃにゃ!
ハグル・ムンドの危機なのにゃー!!」
「盗まれた力を取り戻さないと、
大変なことになっちゃうよ〜!!」
「にゃ?でも、
なんで盗まれたって分かるにゃ?
機械に力を使いすぎて無くなった
って事はないのにゃ?」
2人の会話を聞いていたペペローネの
人が話しかけてきた
「機械が動かなくなったのと
同じくらいの時間に、塔から怪しい影が
出てくるのを見たって人がいたんだ」
「にゃ、それじゃあ、
そいつが犯人なのかにゃ?」
「分からねえけど、
そいつはオレナシティの方角へ
走り去っていったらしいぜ?」
ハカセはキュウの表情を一目見て察した
「キュウ…分かったよ!
行くんだね?オレナシティ!」
「盗まれた力、
取り戻しに行くにゃ!!」
2人の次の行き先は、
オレナシティに決まった。




