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掌編小説集2 (51話~100話)

素晴らしき映画

作者: 蹴沢缶九郎

とある映画の1シーン。追ってくる警察から強盗が逃げようとしていた。


強盗は逃走車両に乗り込むと、シートベルトを締め、法定速度を守り、他の車両や歩行者にちゃんと気をつかいながら逃げた。


しかし逃げきれないと分かると、強盗は懐から銃ではなくハリセンを取り出し、警察を叩き始める。警察も負けじとハリセンで応戦する。


世の中では人を殺すシーンの上映が禁止となっていたので、その変わりにハリセンとなったのだ。ハリセンならば人が死ぬ心配もないので安心である。


禁止となったのは殺人シーンだけではなく、お色気、タバコ、お酒、その他犯罪を助長する様なシーンは全てが禁止となっていた。あれもダメ、これもダメと締め付けが厳しくなった世の中では、これが映画のあるべき姿だった。


それにしてもつい最近、


「警察をハリセンで叩くとは何事だ」「ハリセンも暴力的ではないのか?」


とクレームがついたようだ。

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