前置き
時は戦国時代、人間の住む大陸のはるか上空では神々による議論が行われていた。
「ねえ、これから戦国時代に入るみたいだけどどうする?」
「どうするってこの計画書通りにするだけだろ。」
「そうじゃなくてうまくいかなかったらどうするのって言ってんの。もし失敗したら、私たちクビだよ。」
「そうだな・・・じゃあ念のためにサンプル二つ作るか。」
そのようにしてできたうちの一つがいま私たちに伝わっている、織田信長や豊臣秀吉らが活躍した戦国時代である。ではもう一つはどのようになっているのか。そこがこの物語の舞台である。
こちらの世界では、機械文明が発達していた。しかし生活水準はよくなく、様式は全く同じだった。
何が違うのか?それは武器である。鉄砲が持ち込まれた1543年の翌年には戦車がという風に、武器に力が入っている時代であった。そんな世界にこの物語の主人公は生まれる・・・
主人公は1548年に武田信虎の子として誕生する。しかし生まれた子は女であった。しかし信虎は何を思ったのか、この子を男だと偽って育てるといった。ちなみに幼名は越後の龍のごとく強くなるように虎千代と名付けられた。史実ではこの時には子、晴信またの名を信玄によって駿河にもう追放されているが、この世界ではそんなことはなく、民に愛されるよき殿であった。が、虎千代が生まれた数日後には晴信の手の者により暗殺される。その後13歳まで家中で大切に育てられ、ある日父親のことを知ったことによって、物語は始まっていく。
はじめまして、スズランです。
更新ペースはゆっくりです。