出会い
人気のない路地裏
死体の山。そう表現するのに足るだけの死体がそこにはあった。その血溜まりの中で唯一の生者は、幼い少女だった。
「…あはっ…あははははははははは!楽しいなあ…こんなにたくさんの人と遊べるなんて。」
少女の手にはナイフが握られている。
「でも、まだまだ遊びたりないな…もっと…もっともっと遊びたいな…もっともっと殺したいな…。ふふっ…あはははははは!」
「ねえ。」
「…?」
突然の声に驚き、少女が振りかえると、そこには一人の青年がいた。
「あれ?あなたは誰…?もしかして私と遊んでくれるの?」
「遊ぶ…?何を言って…っ!?」
青年が最後まで言い終わらないうちに、少女は手にしたナイフを男の腹に突き立てた。
「うふふ…え?なんで…?」
「なんでって言われても…」
確かに急所をついたはずだった。しかし青年は倒れるどころか、血の一滴もたらしていない。
「なんで…?どうして死なないの?どうして血が出ないの?」
「死なないっていうか、もう死んでるっていうか。」
「…え?ああ、もしかして私が前に遊んだ人?私を恨んで化けてでたってこと?」
「あー間違ってはいないけど…少し違うかな。」
「じゃあ何?」
「僕は君を助けに来た。」
「…は?」




