怒りは静に揺れる炎のように1
お読みいただきありがとうございます。皆様に感謝します。m(__)m
今回ちょっと紅蓮が攻撃的になってます。
私は怒っている。どれ程怒っているかと聞かれたら「ストレス発散に森林破壊する勢い」と答えるだろう。或いは「敵を禁呪で吹っ飛ばしたい」とも言える。あぁそうそう、私、禁呪も異世界で覚えてきたからご心配なく。
「今夜は焼き鳥だよ。勿論、雉肉でするから安心して?」
皆の顔はどこか冷や汗を流していた。どうしたの?焼き鳥嫌い?あ、兎天は鶏肉に抵抗はない。だって猛禽類だって鳥だけど、小型の鳥も食べるしなんの問題もない。自然界では弱肉強食が当たり前なのだから。
「今日は大漁だったよ。豚(豚腹と言う魔物)と雉も仕留めたし。これで一週間は持つ。いや、持たせる。」
「下の大森林に豚なんかいたのか?」
「(居ない、豚腹って魔物なら居るけど……まさかそれ!?)」
何だが八雲が青ざめた顔でこちらを見てくるのでニッコリと笑っておく。すると益々青ざめた……ホントにどうしたよ八雲や。
「(ヤバイ……ホントに魔物の肉だ……食えるのか?食えるもの出てくるのか?!)」
挙動不審な八雲は置いといて、屋敷の居間に扉を出現させる。何だが便利な〇こ〇もドアの様だが色は違うし、どこでも行けるわけではないので違うと言いたい。原理自体違うだろうし?
それに繋げる場所は実際に行った場所、指定してある扉がある場所等々結構面倒。まぁ~指定しておけば他国の王宮だろうが警備が厳重な場所だろうがどこでも行けるのは否定しない。これは母さん達にも秘密だ。バレそうだけどね。
「繋いだ場所は私の部屋。さぁ帰って母さんの様子も見ないと。(妊娠の兆候があるからね……眠かったのもその所為なんじゃないか?)」
だとしたらなんと間の悪い。別に弟ないし妹の間が悪い訳ではない。あの芋虫……黒幕共が悪いのだ。こんなときに……相手にとっては好都合だったかも知れないが私が居てぶち壊した。ザマァ♪
オッホン……。えぇと、母さん大丈夫だよね?結構心配なんだけど……八咫烏達気が立ってるみたいだし(特殊部隊ヤタガラスがパニクってるのか八咫烏がそうなのかは分からないが)
「さ、帰ろ」
「そう言えば、お昼前食べてない……」
「ならお腹空いてるでしょ?皆も。」
『きゅ~~。お腹がしゅきました。』
『焼き鳥……じゅるり……』
『焼き鳥……ゴクリ……』
『そう言えば、朝以降何も口にしていなかった。
「……(えっと、八咫烏って奴が焼き鳥になって出てこなければなんでも良いや。)」
各々腹の虫が鳴っているので早く帰って絞めて夕食の準備をしなければ……
ガチャリと音をたてて開けたドアの向こうの景色はよく見た自分の部屋。大勢では色々とかさ張るのでポチ以外は影に潜んでもらっている。八雲はまだ出来ないのでそのまま後ろから着いてくる。
八雲が影に隠れる事が出来るようになるかは分からない。今後に期待だね。出来なくてもそれはそれで仕方ないよ。会得に何が必要かはよくわかっていない。ポチ達も分からないそうだ。
自分の部屋から出で廊下を歩いていると……バカラスの気配がしたのでさったと母さんの居るリビングに入ってしまおう。それだけでも私たちに有利になる。それと、もう一つの気配は父さんかな?母さんと一緒にリビングに居るみたい。バカラスは玄関で私を待ち伏せでもしてたのだろう。
当てが外れたなバカラスよ。
「ただいま母さん。(黒幕共の)“収穫”が終わったから帰ってきたよ。父さんもお帰り。」
「お帰りなさい紅蓮。お疲れ様。ランちゃんもお帰りなさい。」
「ただいま。それとお帰り。紅蓮、藍苺、怪我は?」
母さんがソファーに座り優雅に紅茶を飲んでいた。父さんはその隣で甲斐甲斐しく毛布なり紅茶のおかわり等母さんを世話している。若干母さんがウザがっているのはスルーしよう。そうしよう。
「「無いよ」」
父さんの問に答えたら嫁さんと二人でハモった。私の場合“治った”だけどさ。嫁さんは怪我もなくて良かった。後で小言を言われるだろうけど……ま、無事だったから良かった?
「お疲れ様。紅蓮。藍苺、貴女どこに言ってたかと思ったら紅蓮の手伝いに行っていましたのね?お疲れ様でした。疲れていませんか?」
鈴雛姫が労う。鈴雛姫の他に狛斗王子と柏樹王子、舞子に何故か真っ赤な顔の大雅がリビングに居た。そしてマオもといミケも居たが、何故かニコニコ笑っていた……不吉な予感が…
そう言えば筆頭女官さんはどこに行ったのかな?リビングには居なかった。
そしてイガグリよ、どうしてお前顔が赤いんだ?魔素にでも酔って風邪気味か?ま、それは置いといて、
「母さんが倒れたと八咫烏に聞きました。大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。ちょっと立ち眩みしただけ。だからランちゃんそんな顔しないでね」
「……はい」
「……さて、話を聞こうか?ココには当事者達が集まっている事だしな。」
「そうね。コウちゃんも素に戻っても良いわよ?」
状況報告をしろと言うわけですね父上(笑)。母上もまどろっこしいこの猫被りを止めろと。了解しました。
でも、王子達や舞子達に知られても良いのかな?
説明に若干時間が掛かったので割愛。その時の皆(家族以外)の顔が思いの外面白かったことは記載しておこう。
狛斗王子は自分より小さい私が黒幕を一網打尽にしたことに驚き「怪我をしたらどうするんだ!」と心配しながら驚いていた。もしかするとお人好しなのかもしれない。
鈴雛姫は「まぁ……凄いですね…」とのほほんと笑っていた……結構肝が据わっている様だ。将来母親の王妃様の様な女性になることだろう。伴侶の人……ガンバ!
舞子とイガグリの親子は始終話についていけないようだった。理解力が無いのか、話がブッ飛び過ぎてついてこれないのか……どちらかと言えば後者かな?
いつも通り通常運転の末っ子柏樹王子は少し眠そうに目を擦っているので半分寝ているのだろう。お昼寝してないのかな?けど、今寝ちゃうと夜眠れくなるよ?
筆頭女官さんは魔素に酔って寝てます。看病は母さんの眷属(八咫烏なんて目じゃない程温厚でいい妖怪)がついてるそうです。
「と、こんなことがありまして……」
「怪我したのか……」
ジト目で八雲を見る父さんの目は危ない人に見えた。まるで今にも飛び掛かりそうな猛獣の様な。なので悪いけど大人しくしてもらう為、私は……
「ちょ!!」
「まぁ……スゴい♪」
「お見事?」
「そこじゃないと思うぞ、雛……」
「ふみゅ~~(寝ぼけ)」
「こ、紅蓮!?」
「父さんごめんね?八雲は私の眷属になったから、手出ししないでね? ね?」
「…は、……………はい」
猛獣になって八雲を八つ裂きにしそうな父さんを檻に閉じ込めました。こんな魔法が異世界にはごまんとありました。
鉄の檻に炎属性付きの檻、その他の属性付きの檻にもっと頑丈な物質で作ることも可能ですよ奥さん
ま、専ら銃とか弓ばかり使ってここぞって時以外使ってなかったけどね。まさか自分の父に使う日が来ようとはねぇ……
この檻に入れば私の許可なく出れません。まぁ、力が私よりも上なら容易に壊せるけど。それにこの檻のデザインには結構凝っている。普通の格子状の物ではなく、鉄の檻には歯車を細かくあしらって私が魔力(妖力とほぼ同じ扱い)を纏っているとその歯車が回るというこだわり。他にも炎属性付きなら赤い焔の歯車が周り、風なら風車、樹は蔦と葉、水は水車と結構他は適当なデザインにだが一応はこだわっていると言っておく。
今父さんが入っている檻はある程度頑丈な鋼の檻。だが、チートな父さんには役不足だろう。でもいいのだ。驚いて少しでも落ち着きを取り戻してくれるなら……
ちなみに一番頑丈な檻はオリハルコンだ。私の想像上では一番強いと思う金属だからなんけど……他にも強そうな金属って有ったっけ? 勿論物理的にも魔法(妖気・妖力)にも強く設定してるよ。
「え~と……こ、紅蓮さん?あの、出してくれますか?」
「「(えっ!だれ?)」」
「コクリッ……(居眠り中)」
「(何で敬語?ボスの父親だよね?一家の大黒柱だよ……ね?え?違うの?)」
出してくれと父さんは腰が低めの態度で懇願する。だが、私は知っているのだよ?父さん。
出したら一気に八雲に飛び掛かるつもりなんでしょ?まだ目から殺気が抜けきれてないし、纏った妖気がビシビシ痛いよ?
「まだ殺気だった父さんを出すわけにはいかないよ。父さんも言ってたでしょ、「強者は弱者を守るのも」だって。父さんに比べたら八雲がどんなに頑張っても敵わない。檻から出すなんてそんな自分の眷属を危険にさらす真似はしないでしょ?ちょっと頭冷やしてね。」
「レ、レン……(スゴい……何だよあの技……逆らわないようにしよう)」
「……そうね。眷属は家族だものね……コウちゃんの眷属なら私達の家族も同じよね。ねぇ朱李、今回のことは水に流しましょう。このままなら家族崩壊よ? 幸い私達誰も死ななかったわ……それに、巻き込んだのは私達大人。私達こそ広い心を持たなくちゃ……ね?」
「うぐぅぅぅ…」
母さんに説得されて少し落ち着いてきた様だけどね、私は出しませんからね? だからそんな顔で見てもダメだよ父さん。
「ね?朱李?」
「……仕方ない。確かに巻き込んだのは俺たちだしな……奴は気に入らないが……玄関にあった血溜まりの件はまだ許してないぞ。「父さん」「朱李」………分かってる。」
恨めしそうな目で八雲を見る父さん。八雲はその殺気と妖気で冷や汗をかいている。ま、それはさもありなん……仕方ないよ。子供の命狙われた親としては殺したい気持ちは分からないでもない。
でも、その為だけに人殺しをしてほしくもない。自分の手を散々汚してきた私が言う台詞でもないから言わないが。父さんや母さんにはあまりそういう事をしてもらいたくない。そんな風に自分勝手に考える自分に辟易しながら檻を解放しようか考えていると……
「やはり今回の事は我々王族を狙ったのか?」
漸く?復活した狛斗王子が疑問を口にする。皆の前で説明したと言ってもそこまで詳しくは話していない。この件は母さん達に任せた。所謂丸投げだ。だって面倒いし、晩飯の支度もあるしで忙しいもん。正直言って今スゴく疲れてます。2週間眠り続けた体は鈍りきって動かしづらいし、何より目覚める直前まで大人の体だった為に多少のズレがあるみたいなのだ。
手足が思っていた長さより短くて物を掴もうとして掠めたり、無理に動こうとして転けたり……動きづらいことこの上無い。いきなり手足が短くなったらみんなもそうなるよ?
ま、その話は置いといて。皆さんお待ちかね?のあの話題に突入ですよ。え?何の話題だって?
そりゃ…勿論………焼き鳥にしてもいいかだよ♪(意味深)
「ねぇ母さん。今日の夕食は焼き鳥にしても良いかな?」
ビシリっ、そんな音でも出そうなリアクションで固まった嫁さんと八雲。何だよ二人とも……八咫烏を焼き鳥にするなんて信じてたの? 本当にしたりしないよ……だって大して肉付きは良くないし美味しそうに無いから……食べないよ?
ま、その事はそこに隠れているバカラスには知らせなくても良いよ……ねぇ?
「焼き鳥? 私は塩ダレが良いわ……ん?どうしたのあなた達」
「レイ……(違う、紅蓮の言ってる意味が違うと思うぞ。決して味付けの事を聞いたのではなくレイの後ろに隠れている八咫烏にお灸を据える為にだなぁ……)」
「……(ヤバイ…レンの奴本気でやりかねない……変なところで実行力が有るからなぁ……大丈夫だよな?)」
「……は、ははは…(あぁ……容赦ない。この子容赦無いわ……あははは……俺の上司って誰だっけ?……この子だった~!……やってける自信ないぞ俺)」
どうせ二人とも失礼な事を考えているのだろう。ねぇ二人とも……私そこまで悪魔じゃないよ。獰猛な窮奇の血が騒ぐけど。でも血に流されはしないよ?ちょっと楽しいけどね♪
母さんの後ろに隠れている八咫烏に視線を向けると大袈裟に小さな肩?をビクリとさせて体が少し膨らんだ。鳥でも威嚇する時膨らむもんなんだね~。猫ならよく見たけど鳥ってあんまり見たこと無いからなぁ……TVで相手によって細くなったり膨らんだりするフクロウなら見たことあるけどさ…。
なんだっけ?そのフクロウ……ポポちゃん?ポクちゃん?名前忘れたけど、自分より弱い相手には体を大きく見せて、 自分より強い相手にはひゅーっと細くなってた。劇的に変わりすぎで同じフクロウだと言われないと分からないよ。
まぁ、八咫烏はあれよりは膨らんでないけど、これって私よりも自分は上だって思われてる? 私がナメられてるからポチや嫁さんがナメられてる?
へぇ~~。そう。そうなのかぁ~……。ふぅ~~~ん。フフフフフフフフ……。
「やぁ、八咫烏。さっきは嫁さんやポチが世話になったね?…ちょっと後で話が有るから台所に来てよ……出来れば自分で羽を毟ってくれてると助かるかな?フフフフフ……ね?」
私の顔はいつも無表情らしい。意識しないと「目が笑ってなくて怖い」とか「顔が整ってて余計に怖い」とか「人形が立ってるみたいで不気味」などよく前世でも言われてきたが……私は普通だ。普通だから……ね?
白すぎる肌と目の色がダメなのだ。ほら、やっぱり目が赤いとそんな風に見えるんだよ。特に愛想もなかったから余計にさぁ。前世でも散々気持ち悪い、気味悪いなんて言われたし。
「あら?どうしたの……八咫烏?………まさかまた何かしたの?」
どうしたもこうしたも無いよ母さん。私が何があったか簡単に説明すると母さんは始終笑顔で八咫烏を見つめていた。無言の威圧感……目が、目が笑ってないよマミィ……。まいいっか。八咫烏だし。
「八咫烏? 貴方には口を酸っぱく言ったわよね?コウちゃんやランちゃんに意地悪しないって……。ねぇ?八咫烏?」
『しかし…この場の秩序を乱したのは紛れもない事実。麗春様もお加減が悪い。私は然るべき事をしただけです。』
「……ふぅ……つまり、貴方は反省も後悔もしていないのね?」
『はい。していません。』
していません。なんて言っているけど目が若干泳いでいるよ八咫烏。しっかし、ここまで開き直られると怒りを通り越して殺気が沸くよ?
気になる嫁さんの表情は「コイツまたやらかしたのか…」といった呆れた表情だ。でもね嫁さん?あなたは怒っても良いのよ? だって家に帰ろうとして門前払いされたんだからさ。
どうも嫁さんは八咫烏をあまり気にしていない様だ。てか、眼差しが生暖かいのは事によってはバカにするよりもバカにしている様な気もしないではないが……。多分、八咫烏ごときどうでもいいのだろう。うあぁ……それってバカにするよりもキツいわぁ。
「八咫烏。貴方にはケジメをつけてもらわないと皆にケジメがつかないわ。だから貴方には白の王宮で白の王達の護衛を命じます。」
『!!!!!』
あ~あ。八咫烏にとって最大の罰だね。母さん主上主義の八咫烏は今の命令には従うけど、母さんから離れるのは不本意だろう。私だって嫁さんから離れるのは辛いよ?寂しいしね。けど、だから大切な嫁さんに敵視している奴を容認できない。家に居なければ別に敵視されてても良い。けど、家に居るなら容認できない。いつ、私の見えないところで攻撃してくるかも分からない奴を家に置いとけないでしょ?
私はソコまで懐が深い訳でも、善人でもない。どちらかと言えば、自分勝手な偽善者で、虎の威を借る狐だ。嫁さんが一番の最優先で、その為には手段を選んだりしない。
別に八咫烏が憎いわけでも無いけど、今後誰かを手引きして嫁さんに害を与えるかも知れない奴は側にいてもらいたくない。八雲?……あぁ。そうだね。でもね、八雲は自分で墓穴掘るなんてしないと思うから大丈夫。嘘も下手だし。
「わかった?八咫烏?……貴方は私の許しがあるまで白の王達を護衛して。前にも言ったでしょ?貴方のランちゃんに対する行いは容認できないと。直ちに考えを改めなさいと。それでも貴方は反省していないのね。」
「八咫烏……お前はやりすぎだ。」
『貴方に……8年間眠っていた貴方には言われたくありません。麗春様を守ってきたのは我ら眷属。貴方に兎や角言われる…」
「それはお前も言えないだろ。本当の母さんの眷属なら、家庭崩壊を招くような事をしたらダメだろ。お前が考えるほど母さんは弱くないよ。守ってきたのは分かるけど、気持ちを汲み取って行動してきたと胸はって言えるの?」
『子供風情が知った口を利くな!!』
「子供だ大人だ、関係ないんだよこの問題は。お前は母さんの気持ちを汲み取って来たのかって聞いてんだよ。確かに今回の件は母さんに負担を掛けた。でもそれは母さんも容認していた。私が傷付き、藍苺が暴走する危険も少なからず知っていた。予想していた……けど、まさか家に入れるのをお前が拒否したのは予想してなかった。ちょっと信用し過ぎたよ。」
兎天を眷属にする時に母さんに言われた事があった。「眷属は家族や友、仲間なのよ」と。私もそうだと思っていた。
でも、八咫烏は違ったようだ。母さんが唯一の主。母さん以外は敵か他人だと、行動で示していた。私や嫁さんでも容認できないのに今度は白の王族や舞子親子がゾロゾロと家にやって来たので八咫烏も苛々していたのだろうか?
露骨な嫌がらせを私に仕掛けてきた。そう、冷蔵庫の食材を隠してしまったのだ。あれは八咫烏の仕業だった。勿論隠すだけでなく食べたのだろう。結構な量が消えていたので協力者も居たのかも知れない。知らずに片棒を担がせたとも考えられる。
「私は母さんや父さんに眷属は家族と同じだと言われた。けど、お前は違ったんだな八咫烏。」
『若よ。貴方は幼い、だから解らぬのです。家族と言うのは建て前、本当に大切なのは主ただ一人だと。貴方の眷属も同じ。貴方に命じられ仕方なく彼女の命令にしたがっているだけ。』
「……だから?」
『なに?』
「私は嫁さんを「守れ」とは言ったけど。命令を聞けとは言ったこと無いよ。」
『藍苺様は我らに命令することなど少ない。大半が「お願い」だ。』
信じられないと言いたげな八咫烏は異様なものを見るように私を見つめていた。
そう言えば舞子とイガグリはずっと喋ってないけど話についてきてる?
攻撃的になっているのには理由があります。それは次の次で明かされると思います。
では(^^)/




